新着記事

【京都人のお墨付き】「京料理 貴与次郎」店主・堀井哲也さんおすすめの和菓子「中村軒」

毎週月曜日更新!「ニャンコ先生の開運星占い」(2/24~3/1)射手座~魚座編

毎週月曜日更新!「ニャンコ先生の開運星占い」 (2/24~3/1)獅子座~蠍座編

毎週月曜日更新!「ニャンコ先生の開運星占い」(2/24~3/1)牡羊座~蟹座編

車でおでかけ途中に子どものテンションを下げないコツ

ドイツ製折りたためるエルゴクラッチ【非課税品】|軽くて丈夫。持ち運びも楽な肘当て付きステッキ

【独身女性50代の岐路】仕事一途の30年。挫折をしても最後に誇れるのは「仕事をする自分」だった~その2~

【独身女性50代の岐路】仕事一途の30年。挫折をしても最後に誇れるのは「仕事をする自分」だった~その1~

光秀と藤孝が出会った〈戦国青春グラフィティ〉の一コマ。

戦国時代きってのエリート武将・細川藤孝。光秀を裏切って摑んだ「子孫繁栄」の道【麒麟がくる 満喫リポート】

腰痛・坐骨神経痛を改善する歩き方とは?【川口陽海の腰痛改善教室 第35回】

腰痛・坐骨神経痛を改善する歩き方とは?【川口陽海の腰痛改善教室 第35回】

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 北大路魯山人作「つばき鉢」1938年

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

旅行

魅惑のマカオ紀行(その3) エッグタルトの名店と、数億円の家が建ち並ぶコロアン地区を訪ねる

1999年までポルトガルに統治されていた中華人民共和国 マカオ特別行政区、マカオ。急成長を遂げるこの街の魅力を紹介するマカオ紀行の3回目は、東南アジアで見かける濃厚で香ばしいエッグタルト発祥とされる老舗ベーカリーを訪ね、450年以上にわたって西欧文化を受け入てきた古い街並みが素敵なコロアン地区を歩きます。

 

マカオといえばエッグタルト!

マカオといえばエッグタルト!

 

エッグタルトからはじまる朝

エッグタルトをご存知でしょうか? 卵をたっぷり使った丸くて小さな黄色いタルトのことです。東南アジアのベーカリーで時々見かけるこのタルトが私の大好物。濃厚で香ばしくて優しいエッグタルト。その愛してやまないエッグタルトを生み出したといわれるお店が、マカオの南、コロアン地区にあると聞き、地図に大きく丸をつけておいたのでした。

ここがロード・ストウズ・ベーカリー

ここがロード・ストウズ・ベーカリー

そのお店の名はロード・ストウズ・ベーカリー。ホテルの朝食バイキングをついつい食べ過ぎてしまい、エッグタルトはおみやげにするしかないと思っていたものの、焼きたての香ばしい匂いが漂ってくると、とたんに食欲がわいてくるから不思議です。

土台のパイはサクサクですが、パイの中身はねっとり濃厚! 世の中にこんな美味しいものがあったのかと、もうひとつ、さらにもうひとつと思わず手が伸びてしいます。体重増加に貢献してしまう魅惑の絶品スイーツを発案したのは、初代店主のイギリス人、アンドリューさん。残念ながらすでに亡くなってしまったそうですが、その味はしっかり受け継がれています。 

朝から元気なスタッフ。「どんどん焼いちゃうよ!」

朝から元気なスタッフ。「どんどん焼いちゃうよ!」

 

 一軒家が10億円? 驚きの路地裏

黄色の壁にグリーンの窓枠が映える路地。

黄色の壁にグリーンの窓枠が映える路地。

エッグタルトをかじりながら、フランシスコ・ザビエル教会に続く路地を歩いてみましょう。ここは古くから栄えたコロアン地区の中でも最古の集落で、壁の色を黄色で統一した家々が並んでいます。シャツからパンツまで洗濯物を壁一面に干した家もあり、マカオ庶民の暮らしを垣間見ることができます。

「この家、一軒いくらだと思いますか?」と、ガイドさんに尋ねられました。「日本だと2千万円くらいでしょうか? 狭いし、古いし、交通の便も悪そうだし」と答えると、なんと小さい家でも数億円、ちょっと大きめの一軒家なら10億円というではありませんか! 

見た目とは違って、ちっとも「庶民」ではありませんでした。しかし、繁華街のど真ん中でも、豪邸でもない小さな家がどうしてそんなに高価なのでしょう?

洗濯物はどこにでも。観光地すぎず好印象。

洗濯物はどこにでも。観光地すぎず好印象。

 

食べ物の値段や交通費なども、マカオと日本はだいたい同じくらいです。じつは土地の狭いマカオ、返還前と比べてお給料は3倍に上がったものの、土地の値段はなんと20倍に跳ね上がったそうです。これでは庶民は手が出ません。どうりで公団が摩天楼のように上へ上へと伸びるはずです。今、このあたりに住んでいる人の多くは、地価が高騰する前に一軒家を購入したのでしょう。

「土地つき一戸建てなんて私たちには夢のまた夢。マカオはいいところだけれど、公団はなかなか抽選に当たらないし、住宅事情だけはほんと悪いんです」とへの字口になるガイドさん。さぞや国民はブーブーと不満を口にしているのでは? と心配になるのですが、そこは政府も考えているようで、マカオにはちょっと変わった制度があるそうです。

それは国民にボーナスが出ること。一年に一度、赤ちゃんからお年よりまで、働いている人も働いていない人も、全員に一律、約14~15万円ほどもらえるそうです。つまり4人家族なら約60万円! きっとカジノで得た税金でしょうが、現金を手にしたら、「家は買えないけれど、何十万もくれるなら、ま、いいか」という気持ちになるのかもしれません。

ビビッドな聖フランシスコ・ザビエル教会

路地を抜けきると、水色の窓枠にクリーム色のかわいらしい教会が出迎えてくれました。日本でもおなじみの宣教師、フランシスコ・ザビエルを祀る聖フランシスコ・ザビエル教会です。1928年に建てられたこの教会には、ザビエルの遺骨が聖ヨセフ聖堂に移されるまでの約20年間、安置されていたそう。

聖フランシスコ・ザビエル教会の前には気持ちのよい広場が。

聖フランシスコ・ザビエル教会の前には気持ちのよい広場が。

中に入ると、内装の独特な色遣いに驚かされます。建物の形はよくあるポルトガル建築なのですが、ビビッドな色の組み合わせが、東洋と西洋の文化が入り混じったマカオらしさを感じさせる教会だなと思いました。

祭壇は明るい水色。波のような模様も。

祭壇は明るい水色。波のような模様も。

上がるのが楽しくなりそうな階段。

上がるのが楽しくなりそうな階段。

 

 歴史ある廟と本土から続く川

教会を後にして、さらに南に向かって住宅の中を歩いていくと、地元の人たちが朝早くからお参りに訪れる観音古廟や天后古廟など歴史ある廟をいくつか見学することができます。

 

住宅街に現れる「観音古廟」。雰囲気のある廟だ。

住宅街に現れる「観音古廟」。雰囲気のある廟だ。

「天后古廟」コロアン最古の廟。近所の人たちがお参りにくる。

コロアン地区で最古の廟「天后古廟」。近所の人たちがお参りにくる。

廟の扉に描かれたカラフルな聖人を見るのも楽しい。

廟の扉に描かれたカラフルな聖人を見るのも楽しい。

途中、大きなガジュマルの並木を抜け、変化に富んで楽しい道を歩いていくと、1862年に建てられた、道教の神様である譚公(たんこう)を祀る譚公廟にたどり着きます。

大きなガジュマルが並ぶ美しい通り。思わず木の股に入ってしまった。

大きなガジュマルが並ぶ美しい通り。思わず木の股に入ってしまった。

「譚公廟」。マカオのお線香は極太!

「譚公廟」。マカオのお線香は極太!

その譚公廟の前には大きな川があり、市民が川辺のベンチでくつろいでいます。マカオは中国本土から続く珠江の河口に位置するのですが、ここから対岸の中国本土がよく見えます。「本土まで泳げそう!」と言うと、「けっこう距離がありますよ。それにパスポートもいりますから」とガイドさんに笑われてしまいました。

中国本土が対岸に見える水路沿いの十月初五馬路。

中国本土が対岸に見える水路沿いの十月初五馬路。

日向ぼっこをするのは人間だけではない。犬ものんびり。

日向ぼっこをするのは人間だけではない。犬ものんびり。

今日のスタート地点であるエッグタルト屋さんから譚公廟まで、のんびり歩いて30分くらい。天気のいい日なら、水路沿いを通って戻るのもおすすめです。

次回は、いよいよ島を出て中国本土に隣接するマカオ半島を案内します。

取材協力:マカオ観光局
 

取材・文/白石あづさ
旅ライター。地域紙の記者を経て、約3年間の世界旅行へ。帰国後フリーに。著書に旅先で遭遇した変なおじさんたちを取り上げた『世界のへんなおじさん』(小学館)。市場好きが高じて築地に引っ越し、うまい魚と酒三昧の日々を送っている。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

PAGE TOP