【ウィーン紀行】美しい銀器と王室御用達のガラス製品

オーストリアの首都・ウィーンは音楽の都として知られていますが、それ以外にも建築、美術、カフェ、スイーツなど様々な魅力に溢れています。今回は、ウィーン商工会議所による「ウィーンプロダクツ」の称号を与えられた企業の伝統に培われた銀器や磁器、リネンなどのテーブルウェアと、市内にある素晴らしいワイナリーを、5回にわたって紹介していきます。

旧市街の中心にあるゴシック様式のシュテファン寺院。

600年以上続いたハプスブルク王朝。その中心地だったウィーンには、華やかな王朝文化の薫りが随所に残り、旧市街は世界文化遺産に登録されています。その一方、ウィーンの人々は進取の気性に富み、20世紀初頭に創設された「ウィーン工房」は近代デザインの先駆けともいわれています。

オーストリアの偉大なる作曲家、モーツアルトの像。

長い歴史の中で伝統と革新が見事に融け合う、それがウィーンという街をつくってきたといえるでしょう。そんなウィーンを代表する「ウィーンプロダクツ」の称号を与えられた48の企業や団体は、とりわけ高品質な製品やサービスを誇っています。