■全長100mという天然の足湯も!
桜島フェリーターミナルは島の西側にあります。まず桜島ビジターセンターで桜島の歴史や自然を勉強し、桜島溶岩なぎさ公園を歩いてみましょう。桜島噴火の歴史で大噴火とされるのが大正3年(1914年)の噴火で、この際に桜島は東側の大隅半島と陸続きになりました。溶岩の台地は30年経つと苔が生え、50年後には黒松などの陽樹が茂り、150年後には黒松の下に陰樹、そして200年以上経つとシイやタブの木などが育ち、安定した森になります。大正溶岩噴火後100年の今、この瞬間にしか見ることができない植生に出会えるというわけです。また桜島溶岩なぎさ公園には、なんと全長100mという天然温泉の足湯も設置されています。
山道を登り、標高373mに位置する湯之平展望所へ。荒々しい山肌と大正溶岩原を間近に見ることができる地点です。噴煙を上げる活火山の威力、雄大で迫力にあふれます。さらに天気が良ければ南に開聞岳、北に霧島連山も望めます。「生きている博物館」が身近にある鹿児島。世界的にも稀有なジオパークのある街なのです。