革製のリュックというと、重くて重厚という印象があるが、本誌オリジナルのリュックの自重はわずか500g、見かけは重厚だが指先でひょいと持ち上げられる軽さである。
その軽さの秘密は、素材に使われた本革の薄さにある。通常、リュックやカバンに使われる革の厚みは1.0〜1.2mm程度。ところが、このリュックに使われている革の厚みは最薄部でわずか0・6mmと、極端に薄い。耐久性を維持しながら薄さを実現するという矛盾を、高度な剥きの技術によって克服した素材である。
さて、薄い革だと今度は縫製が困難になる。「まるで紙にミシンを入れているような感覚」というのは、製造元の森田鞄製作所の職人だ。そこで素材に負担をかけないドイツ製のミシン針を使い、職人が神経を凝らしひとつひとつ丁寧に縫い上げていく。
軽さだけではなく、外側のファスナーポケットを始め収納の装備も万全、1泊程度なら充分な容量だ。ファスナーの引き手が長く開閉も楽。ウェストのバックルを留めれば落下やズレ防止に役立つ。軽い使い心地で軽快な街歩きを約束する、当本舗自慢の逸品である。
商品名/荷物をたくさん入れても軽い牛革リュック
メーカー名/『サライ』×森田鞄製作所(日本)
価 格(消費税8%込み)/32,400円