愛知県東南部に位置する蒲郡市は、かつて三河国と呼ばれた繊維産業の盛んな地である。その歴史は古く、今から約1200年前、三河の地に天竺国(インド)の青年が漂着し、棉の種やその栽培方法を伝えたという伝説が残っている。この地に工場を構え、三河木綿を使って極上の肌触りのガーゼケットを作り続けているのが、平成6年創業の「ナカモリ」だ。
「ふわっと軽く、調湿性と保温性に優れたガーゼケットは手触りが非常によく、手放せなくなる快適さです」と、同社の太田圭佑さん。
上質な三河木綿のガーゼを6重に織ったこのガーゼケットは、20年もの間作られている同社の看板商品である。経糸には細番手のオーガニックコットンを、緯糸には空気をたっぷり含む特殊な撚糸工法で作られた『スーパーZERO®』を採用。素材にこだわることにより、さらりとした肌触りとふんわり感を実現している。
「吸水性に優れた柔らかな生地を作るためには、油分や不純物を取り除く晒(さらし)の作業も重要です。本品は繊維に負荷をかけない『和晒』仕上げ。化学薬品を使わず、釜に生地を詰めて丸4日炊き込むのです。時間はかかりますが、安全な製品作りにおいて極めて重要な工程です」(太田さん)
良質な睡眠を取るには、寝床内環境を整えることが肝要。夏はこれ一枚で、冬は羽毛布団と併せて使うなど、ほぼオールシーズンで活躍する。
【今日の逸品】
6重織ガーゼケット
ナカモリガーゼ
11,000円(消費税込み)