中華料理の名店が軒を並べる横浜・中華街。その店の多くで愛されているのが山田工業所の中華鍋だ。ここの鉄鍋作りの特徴は、一枚の鉄板を何度も叩いて成形する打出し製法である。「うちの鍋は鉄の板を何千回も叩いて成形します。その過程で鉄から不純物が叩き出されて軽くなるんです」と語るのは、同社2代目社長の山田豊明さん。「たとえば火の当たる底の部分は薄く作ります。それで熱伝導もよくなり素材に火が通りやすくなります」と、扱いやすさと料理のでき栄えに自信満々だ。
これほど優れた打出し製法の鍋は、機械もすべて自前でそろえ、経験に裏打ちされた技術を持つ山田工業所だからこその逸品である。
【今日の逸品】
鉄打出しフライパン「HANAKO」
山田工業所
12,100円~(消費税込み)