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法律改正でどう変わる?|国家資格制度の導入が決まった動物の看護師さん

取材・文/柿川鮎子 撮影/木村圭司
法律改正でどう変わる?国家資格制度の導入が決まった動物の看護師さん
第一線で活躍しているベテラン動物看護師の佐々木優斗さんに、動物看護師の現状と国家資格に関するお考えを教えていただきました。佐々木さんは動物看護師の方たち向けに看護の具体的な方法の講演をされるなど、動物看護師の現状に詳しい立場にいます。

動物看護師の佐々木優斗さん

動物看護師の佐々木優斗さん

■動物看護師の現状

――資格制度の無い現在、どんな人が動物の看護師さんになっていますか?

佐々木さん「少し前までは専門学校を卒業後になる方が多かったのですが、現在は大学で専門知識を学んだ後、動物病院に勤務するケースが増えました。動物看護師専門の大学が設立されて、大学を卒業後に、動物看護師の道に進まれる方が多いです。

動物医療にかかわる仕事をしたいという、明確な目的を持った人が多く、獣医師と看護師の両方を目指していて、獣医科に合格できなかったので、看護師になった、という人も増えました。国家資格の導入で、動物看護師を目指す人にとっても、期待できる面が増えたと思います。

■資格制度の導入のメリットとは?

――国家資格が導入されると、どんな点が看護師さんにとって有利なのでしょうか?

佐々木さん「有利かどうかは別として(笑)、これでやっと社会的に認められたという感じですかね!現在、活躍している動物看護師は、動物病院で獣医さんと一緒に働いていても、社会からみたら、正式な資格も無い、ただの一般人という位置づけです。

したがって、いくら実績を積んでも、採血や注射、投薬などの医療行為は人間の看護師と違ってNGでした。それが変わるという点が、今回の資格制度において、大きな意義になるのではないかと、私は考えています。

海外、特に米国では獣医療における動物看護師の役割はとても大きく、病院によっては獣医師が診断を下した後は、看護師がほとんどの処置や治療を行うようです。ベテランの動物看護師と若手獣医師だったら、動物看護師の方がスキルが高く、獣医師が意見を聞いて診断を下すこともあると聞きました。

採血は人間の血管よりも細くて難しい

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■資格をもった動物看護師で病院が変わる?

――実際に国家資格が導入されると、動物医療の現場はどのように変化するでしょうか?

佐々木さん「具体的な内容は決まっていないので、あくまでも私自身の考えですが、一番は獣医さんへのサポートの質の向上かと思います。採血や注射なども可能になるかと思いますので。新たに開業する獣医さんも「ベテランの動物看護師がいれば事足りる!」ってことで、開業しやすくなるかもしれないですね。

あとは飼主さんに対して、より医療的なアドバイスが可能になるかと思います。動物看護師が飼い主さんの立場に立つことで、より具体的なアドバイスができるようになると期待しています。

お金がかかってもよりよいサービスを受けたいという人と、ある程度ペットにかけるお金を制限したいと考える人の、二通りの飼い主さんがいるかと思います。動物看護師が上手に架け橋を作って、飼い主さんのニーズに合った治療を提案できるようになるかもしれません」

■看護師資格導入によるデメリット

――逆に国家資格になることで予想される問題点は?

佐々木さん「先ほど社会的に認められる!、と言ったのですが、これがデメリットにもなるのかなと、懸念もしております。

現状は国家資格の取得方法は決定していませんが、国家試験があると予想されています。現職の動物看護師であっても「試験に落ちたら、動物看護師ではない!」となり、試験ひとつで判断されてしまいます。現役動物看護師であっても試験に落ちてしまうと、次の試験まで動物看護師は名乗れないのが痛手となるでしょう。

現職で働かれている動物看護師は、エキゾチックなど専門の道を極めていたり、中には現場よりもマネージメントに力を入れている方も少なからずいらっしゃいます。そうなってくると試験範囲によっては、不利になってしまう可能性もあるでしょう。

学校で動物医療や公衆衛生などを習っていても、現職で使わないために、埋もれている知識もありますから。獣医さんでさえ、たまに「あれ学生時代に習ったけど、いったい何だったのかなぁ?」なんて笑いながら話す人もいます。

試験内容によっては、現職の看護師の方が不利になるかもしれません。試験前に再講習などがあれば有難いのですが、働きながら通えるかどうかが、問題になるでしょう。資格となると本当に難しい問題がいくつも出てきます。期待もありますが、不安もあり、どうなっていくか見守りたいですね」

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■看護師さんと飼い主さんが良い関係でいるために

――動物病院で看護師さんとの付き合い方のコツがあったら教えてください。

佐々木さん「動物看護師は獣医さんと飼い主さん、獣医さんとペット、飼い主さんとペットの3つの懸け橋的な役割をしております。分からないことがあれば何でも聞いてください!『こんなことを聞いたら恥ずかしい』と思わないで、聞きたいことはどんどん納得するまで、徹底的に説明してもらった方が、ペットのために良い結果となることが多いのです。

最近では看護師以外に、受付や、コンシュルジュなどが病院にいるので、獣医さんにできなかった質問などは、その方たちに聞いてもらってもいいですね。

動物看護師が国家資格をもった職業として注目されることで、動物看護師を目指したいと考える優秀な若い人材が増えることを期待しています。よく講演で聞かれますが、動物看護師の適性とは、まず「動物が好きであること」です。ありきたりですがこれが一番です。

あとは飼主さんとの懸け橋の役割を担うので、人と接することが苦にならないこと。「究極のサービス業」ですから。向き不向きはやってみないとわかりませんが、不向きの点は自分の気持ち次第でいくらでも覆せると、私自身の体験から断言できます。

今でこそ獣医さんは私を頼ってくれますが、初めはヘッポコ動物看護師でした。最初に就職したのが動物救急病院だったので、獣医さんの口調も厳しく、「そんなんじゃダメ!」とか「もっと効率よく動け」と叱られ、「自分には向いていない」と不安な時期もありました。

ただ、よく考えると獣医さんの怒りの本質は「もっと動物達の為になる仕事をしよう」だということがわかって、自然と前向きに捉えられるようになりました。多くの看護師は、私と似たような体験をしていると思います。

私の場合は忙しい中でも1日10分は自分が担当した症例を勉強していました。煮詰まってしまわないように、少しずつです。現場で先生の治療を見ながら、自分で症例の治療シミュレーションをして、その差を考えたりもしています。どんな仕事も同じでしょうが、看護師になって終わり、という職業ではありません。

ただ、自分の知識や技術が身に着けば、自然に動物の為に繋がっていく。飼い主さんとの話の幅も広がり、内容が濃くなって、言葉に説得力も出てきます。動物が好きであれば、いくらでも成長できる職業です。国家資格の導入で、看護師になりたいという人が、増えてくれれば良いですね」

* * *

佐々木さんのお話で、動物看護師がさんより身近で頼りになる存在に感じられてきました。ペットと暮らしていると、絶対に縁の切れない動物病院。これからは動物看護師さんとも、より良い関係を築いていきたいものです。

動物介護・看護師 佐々木優斗取材協力/動物介護・看護師 佐々木優斗さん
動物看護師として0.5次予防医療から救急医療まで幅広い分野を経験。愛犬の死を機に、もっと「わんちゃんの為にできる仕事」をと考え動物介護士としての道を選択。犬の大型介護施設勤務、ハイホスピタリティ老犬ホームの立ち上げ、老犬&老猫ホームのマネージャーを経て、新たに動物往診事業や動物介護+動物看護の提供、人材育成やキャリアデザイン構築をかかげ株式会社B-sky統括マネージャーに就任。その傍ら、理念を共にする者と一般社団法人高齢動物医療福祉協会を設立し専務理事に就任。
・株式会社B-sky https://b-sky.co.jp/
・往診専門動物病院 わんにゃん保健室 https://asakusa12.com/
・一般社団法人 高齢動物医療福祉協会 https://emwa.or.jp/

文/柿川鮎子
明治大学政経学部卒、新聞社を経てフリー。東京都動物愛護推進委員、東京都動物園ボランティア、愛玩動物飼養管理士1級。著書に『動物病院119番』(文春新書)、『犬の名医さん100人』(小学館ムック)、『極楽お不妊物語』(河出書房新社)ほか。

撮影/木村圭司

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