年齢を重ねると共に、増える白髪。実年齢より老けて見える、苦労しているように見える、などの理由から、染めている方も多いだろう。ところが最近、あえて白髪を染めず、ありのままの髪色を楽しむ人も増えている。呼び名も白髪ではなく「グレイヘア」と、洒落た名がついている。
今回は花王が現在白髪染めをしている40代~70代の男女500名を対象に行なった「白髪染めに関するアンケート」を基に、シニアのヘア事情を紹介する。
約6割のシニアが「オシャレがおっくう」と感じている
「年をとるにつれてオシャレがおっくうになったと感じますか」という質問に対し、約6割が「そう思う」と回答した。人生100年時代と言われ、アクティブシニアが増える一方で、年を重ねるにつれて、オシャレがおっくうになる「オシャレおっくう層」が6割以上存在することが明らかになった。
おっくうに感じること1位「ヘアカラー・白髪染め」2位「服装」3位「髪型」
では、具体的にどんな点がおっくうだと感じているのだろうか。
調査結果の1位は「ヘアカラー・白髪染め」。全体の76%と、2位以下に大差をつけて断トツである。なお「(髪が)一番目に留まる」(40代・男性)「鏡を見ると、(白髪に)がっくり来るので」(60歳・男性)という意見があがったように、自他ともに髪が印象を左右する箇所だと感じているようだ。
白髪染め「いつかやめる」予定が約6割
そんなおっくうだと思っている「白髪染め」。今後も続けるか、もしくはやめるか聞いたところ「いつかはやめる」と答えた方が58%と半数以上となった。
65歳が白髪染めをやめる境界線に
では、具体的にいつやめようと思っているのか? 結果は、以下の通り。
多くの人が「65歳」をひとつの区切りとして考えているようだ。
その理由としては、「年齢に合ったおしゃれをしたい」「白髪があるほうが自然に見える」等、白髪をおしゃれとして、ポジティブにとらえる方も多いようだ。
アンケートでは、話題のグレイヘアについても聞いており、約6割が「素敵だと思う」と回答。さらに約8割が「グレイヘアにしてみたい」と、注目の高まりが感じられる。
黒髪を続ける方もグレイヘアへ移行する方も、ストレスの少ないヘアケアが何よりだ。年齢を重ねても、身だしなみに気を使い、いつまでもオシャレは楽しみたい。その気持ちが、きっと若々しさにも繋がるはずだ。
参考/花王「白髪染めに関するアンケート調査」
文/鳥居優美