子どもを溺愛し、いいパパにはなってくれた
親に報告することなく同棲をしていたこと、結婚より先に子どもを授かったことから、瑞穂さんの両親は結婚にいい顔はしなかった。しかし、反対もしなかった。お腹が大きくなる前に結婚式と新居への引っ越しを済ませ、里帰り出産を経て、瑞穂さんは男の子を出産する。
「両親が結婚に反対しなかったのは、子どものためです。親の中で、未婚で出産するよりは……、となったんだと思います。
出産のときに、里帰り出産はできればしたくなかったんです。理由は、相手を1人にさせたら浮気するだろうと思ったから。でも、悪阻などが酷く、体調も悪かったので結局実家で出産しました。元夫は出産するまで毎週末会いに来てくれていたし、出産後もすぐに会いにきてくれました。だから、その不安は当たっていたのかどうかはわかりません」
元夫は子どもを溺愛し、夜泣きにも対応してくれたという。朝まで飲むことなどもなくなり、いいパパになってくれたと瑞穂さんは思っていた。しかし、子どもが2歳になったときに1年以上続いていた不倫が発覚する。
「当時流行っていたSNS内でのメッセージのやりとりを見つけてしまったんです。そこには『1年記念日だね』という内容がありました。一気に血の気が引きましたね」
不倫された側がそれでも離婚しない心理とは。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。
