
結婚式の二次会は若い世代の交流の場という印象が強く、親としての立ち位置がわかりにくいと感じる方も少なくありません。参加するべきか、服装はどうするか、挨拶は必要か……。子どもや親族に迷惑をかけないよう、正しいマナーを押さえておくことが肝要です。
本記事では、親の立場で知っておきたい二次会の常識と対応のコツを丁寧に解説します。
目次
結婚式の二次会とは? 親はどこまで関わるべきか
親が二次会に参加する場合の服装マナー
二次会に招かれなかった場合の親の対応
二次会で親が挨拶やスピーチを依頼されたら
親として子どもをそっと支える姿勢が大切
最後に
結婚式の二次会とは? 親はどこまで関わるべきか
披露宴後に開かれる「二次会」は、以前に比べて形式や雰囲気が多様になっています。親としての関わり方について迷う場面もあるため、背景や考え方をあらかじめ把握しておくと安心です。
二次会の目的と、近年の傾向
二次会は、新郎新婦の友人や職場関係の方々が中心となって交流を深める場として開かれることが多いようです。近年では、友人だけでなく親族を含めたカジュアルな集まりとして開かれたりする例もあり、地域や世代によって開催スタイルに違いがあるようです。あくまで自由度の高い会であることを念頭に置いておくと、気持ちに余裕が持てるかもしれません。
親が参加してもいいか悩んだときの考え方
「親は二次会に出るべきなのか」「遠慮したほうがいいのか」と悩まれることもあるかもしれません。一般的には、二次会が友人中心であれば親は招かれないことも多い一方で、ごく親しい親族や家族が同席する場合もあります。新郎新婦側の意向がもっとも大切だといえるため、本人たちにさりげなく確認してみるのがいいでしょう。
親が二次会に参加する場合の服装マナー
披露宴に続けて二次会に参加する場合、装いをどう整えるかは迷いやすい点です。会場の雰囲気や他の出席者の服装も意識しながら、場にふさわしいスタイルを選ぶことが求められます。
披露宴から流れる場合の装いの考え方
披露宴後にそのまま二次会へ向かう場合は、フォーマルな装いのまま参加する人も多いでしょう。ただし、二次会の会場がカジュアルな飲食店であったり、参加者が若い世代中心の場合には、やや雰囲気が堅く見えてしまいます。
羽織ものを加えて印象を和らげたり、小物選びを工夫することで、場に調和しやすくなります。

服装で避けたいポイントとは?
華美な装いは、避けた方がいいでしょう。極端に目立つ色柄や、カジュアルすぎるスタイルは控えたほうが無難です。
和装で参加される場合には、会場の広さや設備によって動きづらさを感じることもありますので、当日の流れや移動手段なども含めて事前に確認しておくと安心でしょう。
二次会に招かれなかった場合の親の対応
結婚式の二次会に親が招待されないことは、決してめずらしいことではありません。ですから、落ち着いて受け止めましょう。
二次会に招かれないことは失礼ではないのか?
「招待されなかったのは自分たちだけ?」と感じ、不安に思われることもあるかもしれません。ですが、二次会は新郎新婦の友人や職場の方を中心とした交流の場として開かれることが多く、親世代が含まれないケースも自然な流れといえるでしょう。本人たちの考えを尊重し、過度に気にしない姿勢が、穏やかな関係を築く助けとなります。
参加しない立場でできる親のサポート
二次会に参加しないからこそ、親として担える役割があります。披露宴のあと、子どもたちの着替えや移動のサポートをしたり、遠方から来た親族への挨拶など、親だからこそできる心配りが喜ばれることもあるようです。
二次会で親が挨拶やスピーチを依頼されたら?
二次会では、あらたまった雰囲気の中にも温かさのある場面が多く見られます。ここでは、親として一言求められた場合の対応をご紹介しましょう。
スピーチを頼まれた場合の心構え
披露宴のあいさつとは異なり、少しくだけた語り口が喜ばれますが、過度に私的な話や長すぎるエピソードには注意が必要です。聞いている方が温かい気持ちになるような内容を意識してみるといいでしょう。
挨拶を断りたいときの対応
体調や何らかの事情により辞退したい場合は、二次会の主催者に早めに伝え、失礼にならないよう配慮することが望ましいでしょう。代わりにメッセージを託すなどの工夫も考えられます。

親として子どもをそっと支える姿勢が大切
二次会は新郎新婦の友人が中心となる場面も多く、親としては少し距離を感じることがあるかもしれません。それでも、子どもの門出を見守る立場として、穏やかに寄り添う姿勢が支えになることもあるようです。
トラブルを避けるための事前確認
二次会に親が関わるかどうかについて、意図せぬ行き違いを避けるためにも、当日までにさりげなく本人と相談しておくと安心です。
今と昔の違いを理解する姿勢
結婚式のスタイルや二次会の内容は、時代とともに変化しています。親世代が経験してきた形式と異なる点があるかもしれませんが、それぞれの考えや希望を尊重しようとする気持ちが、親子関係をよりよいものに導くでしょう。自身の考えを押し付けず、今のやり方に耳を傾ける姿勢が、何よりの信頼につながるのではないでしょうか。
最後に
結婚式の二次会は、親にとっては少し距離を感じる場かもしれませんが、あたたかく見守る姿勢こそが求められています。形式にとらわれすぎず、子どもとの信頼関係を大切に、穏やかな心で当日を迎えましょう。
監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/
構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
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