我が子の挙式が決まれば、気になるのは費用のことではないでしょうか? 親世代の結婚式とは異なり、今の結婚式費用は親がある程度負担すべきなのか、平均費用はどのくらいなのか。後から不満が出ないようにするためにも、結婚式費用は事前に両家で相談しておきたい項目です。

現在の結婚式費用の相場や負担事例を把握しておくことで、両家間でスムーズな話し合いができるでしょう。

本記事では、結婚式費用の相場や費用の分担方法をご紹介します。

目次
結婚式の費用とは?
結婚式の平均費用
結婚式の費用は誰が出す?
結婚式費用の負担を減らす方法
最後に

結婚式の費用とは?

結婚式の費用とは、結婚式や披露宴、ウエディングパーティーにかかる費用を総じての名称です。一般的には、

・挙式料
・美容代
・料理代
・装花代
・引き出物代
・ペーパーアイテム代
・衣装代
・撮影代

これらの費用を「結婚式の費用」と捉えます。

「結婚式は相当な費用がかかる」という印象が強い方が多いでしょうが、全額が自己負担となるわけではありません。一般的なご祝儀制の結婚式では、ゲストからのご祝儀に加え、親戚からの援助が見込める場合もあるので、自己負担が想定より少なく済むこともあります。

結婚式費用の支払い方法

式場にもよりますが、結婚式の費用は式の2~3週間前に支払うのが一般的です。基本は前払いですが、ご祝儀を結婚式費用に充てるために、カード払いや当日払いが可能な会場もあります。

当日払いは披露宴終了後の清算となるため、せわしなくなりがちです。披露宴後に二次会を予定している場合は、親が代理で支払いを済ませることもあります。

結婚式の平均費用

近年、挙式形式も多様化しており、ゲストの人数や披露宴の有無、衣装や会場など、希望する挙式形式や内容によって費用は大きく変動します。

ここでは2種類の結婚式の平均費用をご紹介します。

一般的な規模の結婚式の場合

一般的な規模の結婚式とは、ゲストがおよそ60~80人程度のものを指します。この規模の結婚式や披露宴、ウエディングパーティーにかかる費用の平均はおよそ327.1万円です。特に多いのが400~450万円の範囲で、全体の14.5%を占めています。(参考:ゼクシィ結婚トレンド調査2023
 
ゲストの数が多いほど料理や引き出物の出費はかさみますが、いただくご祝儀は増えるので、総合的に見ると自己負担分は減るとされています。

親族のみの結婚式の場合

一方で、近年増加している「少人数婚」では、10~20人程度の親族のみの結婚式が多く、平均費用はおよそ170万円です。一般的な規模と比較すると費用が抑えられているように見えますが、少人数であるためご祝儀が少なく、自己負担が増えることもあります。親戚から高額なご祝儀をいただく場合もありますが、必ずしも費用が抑えられるとは限りません。

結婚式の費用は誰が出す?

近年は、新郎新婦自身が結婚式費用を負担するのが主流になりつつありますが、両家の考え方や地域の習慣によっては、親が援助するケースも珍しくありません。

ここでは、結婚式費用の負担方法をそれぞれご紹介します。

新郎新婦が負担

新郎新婦が結婚式費用を負担する方法はいくつかあり、分かりやすく「総額を折半」する方法や、両家でゲスト数に差がある場合は「人数割り」とすることもあります。その他には、新郎新婦の衣装など各自にかかる費用は「各自負担」で、演出などの共通部分は折半する方法を採用する方も増えています。

新郎新婦どちらかの式への思い入れの強さから費用が膨れ上がっている場合、折半では片方から不満が出るでしょう。そのときは、公平性を保つために思い入れの強い方が多く負担することもあります。

親が負担

自分としては子どもを援助したい気持ちがあっても、必ずしも相手の親も同じ考えとは限りません。その逆の場合もあるでしょう。2023年に挙式された方の中で、親の援助があった方は首都圏では77%、平均援助額は約185万2000円でした。(参考:ゼクシィ結婚トレンド調査2023 報告書【首都圏】

援助額が数十万円のこともあれば、片方の親が結婚費用を全額負担することもあります。そのような場合であれば、「新居の費用は、結婚費用を負担しなかった側の親が援助する」などといった形でバランスを取ることも珍しくありません。

親が結婚式費用のほとんどを負担した場合は、ご祝儀を親がもらうのが自然です。とはいえ、決まりはないので、子どもと相談して決めましょう。ご祝儀はそれぞれの家にいただくものなので、両家で揃える必要はありません。

結婚式費用の負担を減らす方法

結婚式にやりたいことをすべて詰め込むと費用が跳ね上がり、「初期の見積もりとまったく異なる金額になった……」というケースはよく見受けられます。

とはいえ、結婚式費用の負担を減らすために、ゲストへのおもてなしが疎かになっては不満が生まれてしまいかねません。予算をかける・節約するポイントを見極めることが大切になります。

ここでは、結婚式費用を減らす方法をご紹介します。

自己負担ゼロのプロデュース会社に依頼する

一般的には、式場と新郎新婦が直接契約しますが、中には新郎新婦がプロデュース会社と契約し、その会社を通して会場を決定することもあります。数あるプロデュース会社の中には、「自己負担ゼロ」を謳っている会社もあります。

「自己負担ゼロ」とは、ゲストからのご祝儀ですべての結婚式費用を賄うことを意味します。その分、会場や衣装のランクに制約はありますが、結婚式に強い希望がないのであれば、そのような会社を利用するのも一つの方法です。

結婚式準備を進めていく中で、式への要望が増えてくることがあるかもしれません。その場合は、追加料金を支払えば、料理や衣装の質を向上させることは可能です。

穴場の時期や曜日を狙う

一般的に、比較的過ごしやすいとされる春や秋は、結婚式の人気シーズンとなり費用も高くなりがちです。反対にオフシーズンである夏や冬は、集客のためにお得なパックプランが存在したり、持ち込み料が無料になるなど、費用が抑えられる傾向にあります。 

会場にもよりますが、曜日によって費用が異なることがあります。多くの方が挙式日に選ぶ週末で例えると、土日であれば、土曜日の方が翌日も休みなので、日曜と比較すると高額であることが多いです。人気の週末でも土曜日ではなく日曜日を利用する、平日を利用するなどでも金額が抑えられます。

ただし、オフシーズンや平日に開催する場合は、ゲストの都合も考慮する必要があります。ゲストの顔ぶれによっては難しいこともあるでしょう。

最後に

費用の問題は、相手の家の考え方や両家のパワーバランスにも関係するので、無理に足並みを揃えることは避けましょう。お互いの状況を理解し、歩み寄ることが大切です。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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