不倫リスクの少ない男性と結婚したものの、義弟の不倫騒動に巻き込まれる
不倫にそこまで否定的ではなかった亜美さんだったが、それは他人事だったから。自分事にしたくない思いから結婚相手には厳しい条件があり、それをすべてクリアした男性と結婚した。
「両親があんな感じでも、結婚願望はあったし、できれば失敗(離婚)はしたくない。男性はみんな不倫する生き物というイメージは植え付けられてはいたんですけど、できるだけ不倫のリスクの少なそうな男性を結婚相手に選ぼうと思いました。
私の条件は、お酒が弱いのではなく下戸と、親や兄弟と仲良しな人です。一個人の意見なんですけど、お酒が入る場所でタガが外れることって多くてそこから不倫関係がスタートするってよく聞いていたし、家族と不仲の人って他人に愛情をより求めがちな気がするんです。
夫はどちらの条件もクリアしていて、3年ほど付き合って結婚しました」
夫は亜美さんの2歳上で職場で知り合い、亜美さんが27歳のときに結婚。2年後の妊娠を機に仕事を退職した。夫婦の仲は良好、そして、亜美さんと義両親、夫と亜美さんの両親との仲も良好と、すべてが順調だった。そんな中、夫の実の弟の不倫が発覚する。
「夫には3歳下の弟がいて、義弟夫婦にも2人の子どもがいて、下の子が1歳未満の年齢のときに不倫が発覚したんです。夫の携帯に義母から泣きながら電話がかかってきたみたいでした。夫の実家は東京都の郊外にあって、私たちの家からは車で1時間以内のところにあり、夫は仕事が終わってから車で義実家や義弟夫婦の家に頻繁に行くようになりました」
義弟は離婚を望み、義両親と義妹は再構築を望んでいた。義弟の離婚騒動は夫だけでなく、亜美さんや子どもまで巻き込んだ騒動に発展していく。
【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。