誰もがどこかで目にして知っているような名画も、本物の作品となると世界に一つしかありません。

そんな本物を鑑賞するため、名画が所蔵される美術館には各国から多くの観光客が訪れます。美術館はそれ自体がアートとも呼べるような凝った建築物であることも多く、観光の目的地の一つとされる人も多いでしょう。

では、世界的に有名なあの名画は、どの国の美術館に所蔵されているのでしょうか。
阪急交通社(https://www.hankyu-travel.com/)では、全国20代以上の男女500名以上を対象とし、世界の名画に関するアンケート調査を実施。
その作品自体はよく知られている8つの作品を挙げ、それがどの国の美術館に所蔵されているのか知っている人の割合を調査してみました。その結果をご紹介します。

どの国の美術館にあるか知られている「世界の名画」ランキング

全国、20代以上の男女546名に、「以下に挙げる美術作品は、どの国の美術館に所蔵されているか知っていますか? どの国の美術館に所蔵されているか知っている作品を全てお選びください」と質問した結果がこちらです。

これらの作品はフランス、イギリス、オランダ、ノルウェー、スペイン、イタリアと、すべてヨーロッパの美術館に所蔵されています。フランスからはルーブル美術館とオルセー美術館、オランダからはファン・ゴッホ美術館、マウリッツハイス美術館と、複数の美術館が入っている国もあります。

参考に、これら世界の名画と、所蔵されている美術館の特徴などをお伝えしていきましょう。

1位 モナ・リザ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
フランス:ルーブル美術館

「モナ・リザ」は、レオナルド・ダ・ヴィンチが1503年から1506年頃(諸説あり)に描いた作品であると言われています。モデルとなる女性が誰なのかはっきりしていない、もう1枚の「モナ・リザ」が存在した可能性があるなど、ミステリアスな要素が多く、数々の謎を解く試みは現在も続いています。
フランソワ1世(当時のフランス王)が購入した作品として知られ、現在はフランスの国有財産としてルーブル美術館が所蔵しています。ルーブル美術館は、中庭に設置されているガラスのピラミッドが有名です。レオナルド・ダ・ヴィンチの作品は「モナ・リザ」の他にも、「ミラノの貴婦人の肖像」「岩窟の聖母」などが所蔵されています。

2位 ひまわり(フィンセント・ファン・ゴッホ)
イギリス:ナショナル・ギャラリー オランダ:ファン・ゴッホ美術館 など

ゴッホの「ひまわり」は、画家仲間と共同生活を送ろうと作った「黄色い家」において、ポール・ゴーギャンを迎えるにあたり、部屋を飾るために描かれた絵だそうです。
「ひまわり」は全部で7作品あります。内1作は日本のSOMPO美術館に所蔵されており、1987年に53億円もの金額で落札されたことでも有名です。
ゴッホの出身国であるオランダにはファン・ゴッホ美術館があり、ゴッホが描いた最後の「ひまわり」といわれる作品が所蔵されています。
中でも最も知られている「ひまわり」は、ロンドンのナショナル・ギャラリー(イギリスの国立美術館)に所蔵されている作品です。ナショナル・ギャラリーには他にも、モネの「睡蓮」、ヨハネス・フェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女性」など名だたる作品が所蔵されています。

3位 叫び(エドヴァルド・ムンク)
ノルウェー:オスロ国立美術館、ムンク美術館

ムンクの「叫び」は全部で5作品あり、一番有名な作品はオスロ国立美術館に所蔵されています。「叫び」というタイトルから、絵に登場する人物が叫んでいると想像されやすいですが、「私は自然をつらぬく叫びのようなものを感じた」と日記に書かれており、実際には叫びを感じ耳をふさいでいる様子だとされています。
その他の「叫び」の多くが所蔵されているのは、2021年にリニューアルオープンしているムンク美術館です。ムンクの作品を27,000点も所蔵した、個性的なデザインで13階建てという大きな建物で、ノルウェーの新たな観光名所ともなっています。

4位 ゲルニカ(パブロ・ピカソ)
スペイン:ソフィア王妃芸術センター

縦3.49メートル、横7.77メートルある大きさの絵、パブロ・ピカソの「ゲルニカ」は、スペインの町ゲルニカがナチスドイツにより爆撃を受けたことがきっかけで描かれた作品で、マドリードのソフィア王妃芸術センターに所蔵されています。
ゲルニカが展示されているサバティーニ館は、18世紀に建てられた病院が改築されてできた建物。他に新館のヌーベル館があります。近現代美術が中心となっているソフィア王妃芸術センターには、ピカソの他、シュルレアリスムの代表的作家でもあるサルバトール・ダリ、ジョアン・ミロの作品などがあります。

5位 ヴィーナスの誕生(サンドロ・ボッティチェリ)
イタリア:ウフィツィ美術館

サンドロ・ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」は、ギリシャ神話の物語を題材としていて、女神ヴィーナスが海の中から誕生し、貝殻に乗って岸に上陸するところが描かれています。所蔵はイタリアのウフィツィ美術館。1560年にメディチ家の事務所として建てられ、そのメディチ家が所有する美術作品を展示したのが、この美術館の始まりだとされています。ルネサンス期を中心とした6世紀にわたる作品群が収められ、ボッティチェリの作品の他、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ミケランジェロ・ブオナローティの「聖家族」なども所蔵されています。

6位 落穂拾い(ジャン=フランソワ・ミレー)
フランス:オルセー美術館

「落穂拾い」は、ジャン=フランソワ・ミレーによる1857年の作品です。当時ミレーが住んでいたという、フランスのバルビゾン村の近くにあった農場の風景が描かれています。
「落穂拾い」が所蔵されているオルセー美術館は、パリ万国博覧会のために建設されたオルセー駅が改築されて1986年にできた美術館です。「落穂拾い」の他にも、「晩鐘」「羊飼いの少女」といったミレーの作品が所蔵されている他、フィンセント・ファン・ゴッホの自画像、エドゥアール・マネの「笛を吹く少年」など印象派と呼ばれる画家たちの作品が所蔵されています。
なお、「落穂拾い」に似たミレーの作品である「落ち穂拾い、夏」は、日本の山梨県立美術館に所蔵されています。

7位 真珠の耳飾りの少女(ヨハネス・フェルメール)
オランダ:マウリッツハイス美術館

真っ黒な背景に青いターバンが印象的な、ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」。少女のモデルは誰なのかについては、娘や妻、恋人、不特定の人物などの説がありますが、はっきりはしていません。
所蔵されているのはオランダのマウリッツハイス美術館。フェルメールの作品としては「デルフトの眺望」「ディアナとニンフたち」も所蔵されています。フェルメールの他に、カレル・ファブリティウスの「ゴシキヒワ」、レンブラント・ファン・レインの「テュルプ博士の解剖学講義」といった貴重な作品もあります。

8位 民衆を導く自由の女神(ウジェーヌ・ドラクロワ)
フランス:ルーブル美術館

ウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」は、1830年のフランス7月革命が題材になっています。作品中央の女性は、フランスを象徴する像「マリアンヌ」としても扱われています。
所蔵されているのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」とも同じ、ルーブル美術館です。なお、フランスにはウジェーヌ・ドラクロワ美術館もあり、この美術館は、ドラクロワが実際に住んでアトリエとしても使っていた建物が使われています。

一番本物を観てみたい世界の名画はどれ?

一番本物を観てみたい作品、本物を観たことがある作品についてもアンケートをとりました。両方で1位、2位となった「モナ・リザ」「ひまわり」は、どの国の美術館所蔵か知っている割合の順位とも同じです。

世界の名画が日本に来日することもありますが、「モナ・リザ」は1974年に一度、東京国立博物館で展示されたきりです。「ひまわり」は、2020年「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」の際に初来日しています。「ゲルニカ」は来日したことがなく、「叫び」も来日は一度だけと、このような名画を日本で観られる機会は滅多にはありません。
本物を観てみたい場合は、所蔵されている美術館のある海外の各国で鑑賞するのが基本となりそうです。

【調査概要】
有効回答数:546名
調査期間:2023/1/26~2023/2/2
調査機関:株式会社ジャストシステム(「Fastask」利用)
調査対象:全国、20代以上の男女
調査手法:Webアンケート

 

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