元夫は社用車を浮気相手に会うために使い、離婚&クビに

紗枝さんは高校を卒業して、外資系のコスメやファッショングッズを扱う企業で販売員の仕事を始めるも手取りが少なく、実家を離れることができたのは23歳のとき。掛け持ちでアルバイトしていたスナックで知り合った男性と、2年後に結婚した。

「いざ一人暮らしを始めると、引っ越しや家電を揃えただけでお金がけっこう飛んでしまって、家を出てからも母親に月に3万ほど仕送りをしていたので、お金の補填のために家から程近い場所にあったスナックで働き始めました。

そこで出会ったのが、前の夫です。先輩や上司に連れられてお店に来ていて、仕事は工業用製品のルート営業だと言っていました。高給取りではなかったけれど、私に比べれば、十分だと思いました」

しかし、結婚生活は4年で終了してしまう。夫は社用車を私用で使っていたときに物損事故を起こし、その私用とは不倫相手との密会だった。就業時間内ながら私用での事故だったため会社はクビ、修理代など負担は大きかったという。

「本人にケガはなかったのですが、それで仕事をサボっていたことと、浮気していたことがバレるなんて、なんて情けない男だろうって思いました。その後の言い訳はほぼスルーしていて聞いてないので覚えていないんですけど、情けない姿だけが目に焼き付いています。

離婚したときに元夫と不倫相手から慰謝料をもらい、それなりに潤ったのでその後は一度も家に戻らずにすぐに一人暮らしを始めました。あのときはある意味気持ちがハイになっていて、身の丈にまったく合わないマンションに引っ越してしまいました」

貯金額を見て気持ちが大きくなってしまったのか、散財が止まらない。お金への不安から、紗枝さんは婚活を開始する。
~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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