夫の裏切りに遭ったとき、義妹が私の味方になってくれた
義母から家に呼ばれなくなったのは「(不妊を)直接伝えずに夫を介してがよくなかった」と美知留さんは思い込み、義実家に足を運ばなくなります。そんな中、家を訪ねて来たのが義妹でした。
「2人きりになったら会話に困るような関係だったので、家に来たときはびっくりしました。彼女は私たちが結婚した2年後には結婚して、電車で30分くらいの距離で暮らしており、お正月に顔を合わせるぐらいでしたから。
義妹はいきなり私に『家族がおかしい』と言い、義実家に女を連れ込んでいる夫、そしてそれを黙認している義母のことを教えてくれました。しかもその女性は夫が大学生のときに付き合っていた元カノらしく……」
義妹は美知留さんの質問にすべて答えてくれ、「兄も、母もおかしい。お義姉さんの思うようにしてください。協力します」と言ってきたそう。義妹の協力の下、その女性がいる現場に乗り込んだと言います。
「現場を押さえないとはぐらかされて、泣き寝入りになる。私は義妹と連絡先を交換して、私から夫が実家に寄ると言われたときに義妹に連絡して、アポなしで行ってもらうことにしました。私ならその存在を隠すだろうけど、過去に見られたことある義妹には夫も義母も隠さないと思ったので。
そして、連絡をもらった後に乗り込み、修羅場を迎えました」
家族との話し合いの中でも義妹は美知留さんの味方になってくれたおかげでごまかされることなく、結婚前から関係があったことを知ります。必死に旦那さまを擁護する義母との関係も修復は不可能な状態とのこと。しかし、義妹のおかげで不安はないと言い切ります。
「家族との話し合いのときも義妹は『お兄ちゃん、後からバレたほうが罪はもっと重くなるよ』とか後ろから圧をかけ続けてくれて(苦笑)、結婚前からの裏切りを知りました。義母は『コロナ禍で外で会うより安全だと思った』『2人は友だちだと思っていた』と言い訳をしていますが、そんなわけないだろうと。
関係は完全に破綻しているので私はもう離婚に向けて進むだけです。義妹は別居中の生活費などをしっかり監視してくれていて、滞ることはありません。いまだに会話のスタートにはいつも謝ってくれるんですが、彼女がいなかったら……と思うと本当に有難い存在です」
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。