「人生うまくいかないな」と思ったことは、誰にでも経験があるのではないでしょうか。こういった考えの原因のひとつには親子関係があるのではないかと、親子関係における心理的な和解を通じ、人生の好転を促すコンサルタント・三凛さとし氏が、20歳以上60歳未満の男女全国1,210人を対象に「親子関係」について調査いたしました。
6割以上が、自分の親を「毒親」だったと感じることがあると回答
「親と円滑なコミュニケーションが取れていますか?」と尋ねたところ、次のような結果になりました。
「はい」 (男性:48.0%、女性:43.9%)
「いいえ」 (男性:14.7%、女性:22.1%)
「どちらとも言えない」(男性:37.3%、女性:34.0%)
次に「親が毒親だったと感じることはありますますか?」という質問をしてみたところ、次のような回答になりました。
「たまにある」 (男性:36.3%、女性:32.8%)
「よくある」 (男性:25.5%、女性:33.1%)
「ほとんどない」(男性:20.6%、女性:19.5%)
「まったくない」(男性:16.7%、女性:12.8%)
「わからない」 (男性:1.0%、女性:1.8%)
男女共に「たまにある」が最も多く、次には「よくある」となり、6割以上の人が自分の親が「毒親」だったと感じていること、その傾向は男性よりも女性の方が若干多いことがわかりました。
※毒親(どくおや)とは、子供に、過干渉、過度な管理、支配、価値観の押し付けなどをする親のこと。
「人生うまくいかないな」と感じる悩みはありますか?
年齢に関係なく、「なんかうまくいかないな」と感じることはあると思います。そこで、「人生うまくいかないなと感じる悩みはありますか?」と尋ねてみたところ、次のような回答になりました。
「お金が貯まらない」 (男性:71.6%、女性:67.5%)
「将来への漠然とした不安がある」 (男性:55.9%、女性:52.3%)
「親の扱い方や関係に一抹の不安がある」(男性:38.2%、女性:40.5%)
「人の目が気になる」 (男性:36.3%、女性:36.9%)
「毎日幸福感がない」 (男性:27.5%、女性:18.4%)
「恋愛が長続きしない」 (男性:21.6%、女性:18.9%)
「子育ての悩みがある」 (男性:10.8%、女性:18.2%)
その他の回答では、「特にない」は(男性:9.8%、女性:5.8%)しかいませんでした。
また、「パートナーシップに何らかの不満がある」(男性:18.6%、女性:33.6%)、「仕事で活躍できない」(男性:45.1%、女性:31.4%)など、男女で差が大きく開く回答もありました。
親子関係で悩むことがなくなる3つの気づき
「親が鬱陶しくなってきた」「会うたびに批判や口出しばかりしてくるので、イライラしてする」「子供と意思疎通ができなくて、何を考えているのかわからない」、このようなことで悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。そこで、人生の好転を促すコンサルタント・三凛さとし氏に「親子関係で悩むことがなくなる気づき」を3つお聞きしました。
▷1.親子関係はうまくいかなくて当然!
親子関係が良くなくても、それは普通です。なぜなら、生まれた世代によって、様々な傾向性が違うからです。1950年代に生まれた人と、1980年代に生まれた人と、2000年代に生まれた人とでは、従うべきルールや社会に果たすべき役割、達成したいゴール、ビジョンが世代間によって全く違います。これが、親子ほど年齢が離れていたのなら大きく違って当然です。
だからこそ、お互いを大目に見たり、歩み寄ったりする姿勢を持ちましょう。わかってほしいと過度に強要するのではなくて、良い意味での気持ちの割り切りを持つと良いでしょう。この気づきが基本となります。
▷2.親は子供にとってエネルギーが満たされる場所
子供目線でいうと、両親との心理的な和解ができているかどうかで、運気や幸福感、人生の充実感が決まります。ここで言う「心理的和解」とは、両親への恨みを手放して、無理矢理ではなくて自然と感謝の気持ちを持てるようになることです。
心理学の世界では、「子供は親のテープレコーダーだ」という言葉があるくらい、親との関係が人生の基礎になるということが解明されています。例えば、母親と和解すると、女性性エネルギーがうまく回るようになるので、人間関係がうまくいくようになり、父親と和解すると、男性性エネルギーがうまく回るようになるので、お金や仕事の分野がうまくいくようになります。実際、私もとても悩み症でしたが、両親との長年の確執を解消できてからは、いつの間にか人間関係でもお金のことでも悩みがなくなりました。
実は、親は子供にとってエネルギーが満たされる場所なのです。もちろん「毒親」と呼ばれるような親もいますが、どんな親だったとしても、心理的な和解をしていくと他の物事もスムーズに運んでいくものです。
▷3.子供はエネルギーを満たしてくれる存在
親目線で子供を見ると、子供はエネルギーを満たしてくれる存在です。子供は自分のDNAを受け継いだ分身のようなものなので、実は自分の子供との関係が、綺麗な状態であればあるほど運気が上がり、人生がうまくいくようになります。実際に、私のクライアントでも、息子さんとの関係に悩んでいた方が、息子さんに歩み寄ったことで調和のとれた良い関係になってから、引きこもりだった息子さんが社会復帰し、ご本人も長年の夢だった仕事に就けたというケースがありました。
どんな形でも良いので、今まで気づかなかった親なりの、そして子供なりの愛情に気づくことが心理的な和解を進めます。照れくさいかもしれませんが、感謝の気持ちを述べる。シンプルな方法ですが、やってみると、本当に効果を感じられると思います。ぜひ親御さんに少しでも感謝と愛を示してみてください。「産んでくれてありがとう」と言ってもいいし、いつもよりも手の込んだプレゼントをしてみてもいいのではないかと思います。
そして、あなたが親だったなら、お子さんに「生まれてきてくれてありがとう」と伝えてください。お互いに少しでもストレートに愛情や感謝の表現ができるようになった時、心理的な和解は進むでしょう。年末年始で家族が集まった時や誕生日、母の日、父の日などは、家族に気持ちを伝えやすいタイミングなのではないかと思います。難しい親子関係を少しでも心地の良いものにしていただければ嬉しいです。
三凛 さとし(さんりん さとし)プロフィール
合同会社serendipity代表。
YouTubeチャンネル登録者数9万人以上の、親子関係心理学の専門家。米NY州立大学卒業。NYにてホームレス寸前の生活を経て不動産ビジネスで成功し、のちに個人の才能開花や経済的成功を指南するライフコーチングを開始。開始したオンラインプログラムを通じ、延べ9万人以上の人生好転をサポート。YouTubeチャンネルやオンラインスクール「目醒めの学校」を通じて、お金・時間・場所の自由、そして人間関係と心身の健康の充実を実現する方法を発信中。2021年には、世界的企業家イーロン・マスクの母、メイ・マスクの日本初講演にてインタビュアーに抜擢される。
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自分の親を毒親であると感じたことがあるという回答が6割以上という結果には驚きましたね。親子関係で悩まれているという方は、本記事でご紹介した「3つの気づき」について試してみてはいかがでしょうか。
調査概要
調査期間:2021年11月26日~27日
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:20歳以上60歳未満の男女
サンプル数:1,210人(内訳:男性 102人、女性 1,108人)
(合同会社serendipity調べ )