学生時代の交際に親の関与は当たり前だった
旦那さまとの出会いは小学校。団地から坂道を少し下ると一軒家が建ち並んでいるところがあり、そこに旦那さま家族が住んでいました。小さい頃から共通の公園でよく一緒に遊んでいたと言います。
「なんで仲良くなったかはまったく覚えていないんですが、その公園の近くには駄菓子屋があって、いつもそこで好きなお菓子を買って、たまに交換したりしていました。学校のクラスが一緒になったことは一度もないんですがね。
そのまま中学、高校と一緒で、高校のときに告白を受けて付き合いました。そこまで好きじゃなかったけれど、高校生ぐらいからは異性としては見ていたからOKした感じです。そこから私は専門学校へ行き、夫は大学へと別々になったものの関係は続き、私が社会人4年目、相手が社会人2年目のときに別れました。別れた理由は、『別の人生を一度生きてみたい』という最低な理由を言われてフラれたんです。だって他の女性を知りたいということですよね……」
幼馴染だったこともあり、お互いの家族との交流も付き合う前からあったそう。しかし親同士は一切交流はなかったとか。
「夫の両親が私の両親を避けていたんです。でも、私には当時はおじちゃんおばちゃんと呼んでいて、仲良くしてもらっていました。付き合ったときも、『いつかくっつくと思っていたわ~』とおばちゃんは言ってくれていたし、晩ご飯をご馳走になることもしばしば。
夫が社会人になったときに家を出たので、そこから別れるまではお互いの家族との交流がなくなり、別れた報告などもしないまま一度疎遠になりました」
結婚の挨拶のときに義両親から出た失礼な言葉に、友理奈さんは固まってしまった。
【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。