妻につきまとう浮気疑惑

妻の写真を見せてもらうと、典型的な「外に開いている人」だった。艶やかで華やか。明るくて美しい。写真を見ても、50代前半に見えます。ヨガとトレッキングで引き締まった体を維持しており、ファッションセンスも抜群です。

「そうなんです。妻がなぜ私と結婚したかというと、彼女には離婚歴があったんです。最初の夫との間には息子さんがいて、その人はすでに40歳に近くなっており、何年か前に“久しぶりに再会した”と話してくれました。前の離婚も、妻の浮気が原因だったそうです。妻を紹介してくれた親戚からは、“また浮気もあるかもしれないけれど、夫婦は夫婦だから”と諭されて、気づかないふりをしてきました。おかしいと思ったのは、妻が40代のときには2回、50代で4回はあります」

男女問わず、浮気をする人は浮気をする。それは相手を好きになるという場合もありますが、根本的にはゲーム感覚だったりすることもあるんです。自分の“モテ力”を試すように短期の恋愛を繰り返す人は少なくありません。そういう夫婦の場合、割り切るか離婚するかなのですが、安治さんは前者を選んだ様子。

「それは面白くないですが、子供もできたし、もういいかなという思いはありました。私は欲求が薄いタチなんです。妻も家庭を大切にしながら、遊んでいるという感じだったのですが、今回は違う。明らかに態度が変わり、私を避けるようになった。それまでは、夫婦で晩酌したり、散歩したりしていたのに、避けるようになる。先日、低山登山に誘ったら、仕事を理由に断られました。そして、“しばらく距離を置きたい”と言う。どうも離婚を考えているんじゃないかと思う。離婚はしたくないし、考え直してほしい。でも、離婚するとしても、妻の言いなりにはしたくない。財産分与などあるだろうけれど、余計なお金はびた一文たりとも渡したくない。そこで、調査をお願いしたいのです」

熟年離婚の場合、男性側が不利な条件を押し付けられて離婚するケースが非常に多い。安治さんはそれを案じて、先手の対策を打ったのでしょう。

「とはいえ、この問題が起こるまでの幸せだった日々を思うと、こういうことは辛いんです。関係を修復できるならそうしていきたい。ただ、妻が離婚を選ぶならきっちり大人としての筋を通してほしいというだけです」

【妻の恋人は仕事仲間ではなかった……~その2~に続きます】

探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/

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