バッグに入っていた、ピンク色の綿棒
牧子さんは夫の浮気に敏感に反応する。団体に再就職をしてから、夫はオーデコロンをつけて出かけるようになった。
「そこで、なんだかソワソワしているんです。夫は若いコが好きで、女性と見ると目の色を変えるところがある。新しい女性ができるたびに、そわそわと香水を引っ張り出して、シャツをクリーニングに出して、下着を新しいものに替える。朝と夜とシャワーを浴びるようになるから、光熱費がかかってしょうがない」
牧子さんはいつも通り、嫌味を言い、しつこく聞いて問い詰めているが、はぐらかすばかり。週に3回勤務と言っていたのに、土日も出勤するようになり、全然詳しく教えてくれない。
「最近、夫のバッグの中に、女性が好んで使うピンク色の綿棒が入っていたんです。さらに、夫用の携帯歯ブラシケースが入っていた。そして、夫はスマホを使いこなしているのですが、夫のアカウントの map上に、マークがされているんです。それは、私と行ったことがない歴史スポットです」
おそらく夫は浮気をしている。身だしなみを異常に気にするようになった背景に、女性の存在があることが多々あります。
「しかもずっと使っていなかった車を引っ張り出して乗るようになったんです。70歳だから免許を返納して、健康のためにも公共交通機関で移動すると言っていたのに、土日はクルマで出かけることも多い。これでほとほとあきれ果てました。ホントに浮気をしているのなら、もう離婚しようかと思っています」
もう、堪忍袋の緒が切れたという。子供たちは成人し、それぞれが家庭を持っている。よその女性とさんざん遊びまくった「不潔極まる」夫と一緒にいるのは辛いという。
「調べていただいて証拠が出てきたら、進退を決めようと思います」
【女性は妙齢であり、おそらく既婚者ではないか……~その2~に続きます】
探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/