文 /市川雄一郎

投資は豊かな人生を送るためにある

誰にとっても、人生の目的は豊かで幸せに暮らすことであり、投資はそのために必要な人生の大切な営みのひとつです。お金は使ってはじめて価値を持ちます。読者の皆さんには、投資によってお金を増やし、豊かで幸せな人生を送ってほしい。これが本書に託した私の切なる願いです。
グローバルファイナンシャルスクール 校長 市川雄一郎

【教えその9】「果報は寝て待て」は、ただ楽して寝ていればよいということではない。投資も同じで、リターンは、かいた汗に比例する

苦労した分だけリターンが期待できる

世の中には、「投資というものは、お金がお金を生んでくれるもの。苦労なんかしなくてもお金が増えるもの」と思っている人がいます。しかし、そんなことはありません。寝ていてお金が増えるのなら、誰も、何も苦労をして仕事なんかしませんよね。

当たり前の話ですが、皆さんは仕事をして汗をかき、その対価として給与や報酬を得ています。一生懸命に仕事をしない人は、会社員であれば最悪の場合はクビになり、経営者や事業主であれば取引先から契約を打ち切られます。これが労働です。労働は、「労う」という言葉と「働く」という言葉でできています。つまり、一生懸命に働いた人を労うために、対価である給与や報酬は支払われるのです。

世の中に楽な仕事などありません。

手を抜いたり、サボってごまかしたりしても、後で必ずしっぺ返しが来ます。手を抜いた分だけ、後で痛い目に遭うのは自分です。逆に、苦労して頑張れば、頑張った分だけの結果が必ずついてきます。仕事とは正直なものです。楽をしようと思ったら、決していい仕事はできませんよね。

投資もこれと一緒。投資は労働なのです。投資は決して「楽にお金を稼ぐ方法」ではありません。普段やっている仕事と同じように、苦労を伴います。投資で成功するためには、それ相応に苦労して、汗をかかなければなりません。けれども、苦労すれば、苦労した分だけのリターンが返ってきます。

労働の対価が給与や報酬だとすれば、投資の対価は「値上がり」ということになるでしょう。

「学び続ける」=インプット、「実践し続ける」=アウトプット

では、「投資で苦労する」とはどういうことでしょうか?

ポイントは2つあります。

1つは、投資について一生懸命に学び続け、正しい知識を身につけること。

もう1つは、実際に大切な資産を運用し、実践の場で投資の厳しさ、怖さ、楽しさ、喜びを体感し続けること。

「正しい知識を学び続ける」はいわばインプット、「実践し続ける」はアウトプットです。まさに「継続は力なり」で、「やり続ける」ことが大事なのです。

例えば、あなたがタクシードライバーだったとします。ある日、右足を骨折して入院する羽目に。医師からは「大怪我ですから、仕事に復帰するまで半年くらいは覚悟してください」と言われてしまいました。それでも、あなたは懸命にリハビリに励み、それよりは大分早く職場復帰できました。

とはいえ、すぐに以前と同じように営業運転することができるでしょうか。プロの運転手であっても、ブランクが長ければ長いほど、感覚や勘を取り戻すまでに相応の時間がかかることは想像に難くありません。

プロのアスリートも同じですよね。野球の選手でも、サッカー選手でも、ひとたび大怪我をすれば、ゲームに復帰して活躍するまでには長い時間がかかります。

投資にも同じことがいえます。手を抜いて休んでしまうと、どうしても感覚が鈍ってきます。ですから、毎日少しずつでもいいので、お休みをしないで投資を実践し、市場や経済社会の動きに意識を向け続けていくことが大事です。よく語られる「相場観」といったものは、やはり毎日毎日休むことなく勉強し、研究し続けることによって、磨かれていくものだと思います。

第5項(https://serai.jp/living/1044072)でも述べましたが、最近は金融商品を自動的に売買するとか、AIの指示通りに売買すれば儲かるといった宣伝文句のアプリやソフトウエアが続々と登場しています。それで本当に儲かるのであれば、開発者ご自身がそのシステムを使って、世界一の大金持ちになっているに違いありません。資金運用に四苦八苦しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)からお声がかかり、日本の年金問題など即解決です。

でも、現実はそう簡単にはいきません。

何度も繰り返しますが、投資にショートカットはあり得ません。投資においては、常に様々な場面に遭遇します。一生懸命かいてきた汗が、冷や汗に変わる緊迫の瞬間に出くわすこともあります。もちろん、時には失敗も経験します。仕事と同じで、いつもいつも順風満帆に行くわけではないのです。

肝心なのは、そうしたいろいろな経験を次にどう活かすか。失敗を成功の糧にするには、汗をかき続けるしかありません。投資に向き合う時には、会社でプレゼン資料を必死で作成している時と同じように真摯なスタンスで挑みましょう。


市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP(R)。MBA/経営学修士。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。
テレビ、新聞、雑誌等のメディア活動経験も豊富。
最新の著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている45の教え」(日本経済新聞出版)がある。
グローバルファイナンシャルスクール(GFS)
公式サイト:https://gfs-official.com/
体験版講座:https://toushi-up.com/

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※本記事は『投資で利益を出している人たちが大事にしている45の教え(日本経済新聞出版)』より抜粋して掲載しています。

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