「まさかこの人が!?」という男がたくらむ家庭崩壊
それからマンション前で1時間ほど待機していると、とてもスタイルがいい女性とスーツ姿の男性が腕を組んで歩いてきました。2人ともかなりお酒が入っています。
よく見ると、お嫁さんです。53歳とは言いますが、どう見ても30代後半。白いミニスカートのワンピースにロングヘア。大きな瞳はアイドルのようです。
男性はガッチリしているイケメン。よく見ると50代でしょうか。2人は卑猥なことを囁き合いながら、建物内に入っていきました。
以上、このことを報告すると、信永さんは「この男は!! ウチの会社をクビにした男です」と驚いていました。
3年前、外資系企業からヘッドハンティングされるも、思ったような結果を出さないどころか、社内の統率を乱したので、信永さんが辞めてもらった人だという。
「こいつは息をするように嘘をつく男で信用ならない。だから辞めさせたんです」
社内の統率を乱す行為とは、複数の女性社員との恋愛行為をしたこと。この男性には妻子がいる。妻と家庭を一筋に愛する信永さんは、快楽のままに行動する人物を許せない。
「奴のプライドをズタズタに引き裂くようなことを言ってやった。でもこいつがなぜ?」
その後、会社の弁護士を通じて面会を申し込むと、相手の男性はかなり驚いていたとか。
「私を不幸にするために、計画をしていたそうです。それにつけても、エリートの執念って怖いですね。この調査をしなければ、可愛い孫娘が虐待されていたかもしれなかったのです」
この男性は、男の魅力で嫁に接近。自分に夢中にさせたところで入れ智恵をして「4人で住もう」と申し出た。快楽とお金になびいてしまうところがある嫁と連れ子は、そちらになびいてしまった。
孫娘の学区内だったのは、たまたまだそう。孫娘が「パパはどうしているかな」などと言うと、怒鳴られたり、叩かれたりしていたとか。
それから1週間後、「ホントにひどい話でした。今は、離婚に向けて交渉中です」と信永さんから連絡がありました。
「今、弁護士を立てて交渉していますが、息子も離婚で意思が固まっています。息子は“娘さえいればどうでもいい”と言っているので。よほど嫌な思いをしたのか、孫娘は“パパがいい”とか“今までごめんなさい”などと泣いている。許せませんよ。でもおかげでかなり優位に進めています。本当にありがとうございます」
探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/