関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、肉親を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

戦前までは国家の要職に就いていた家の総領娘(21歳)の不倫

今回の相談者は、公務員の西岡晴信さん(仮名・60歳)。大学生の娘(21歳)の不倫問題に悩みに悩み、私たちのカウンセリングルームにいらっしゃいました。

スーツを着て、手土産までもっていらっしゃって、本当に真面目で誠実なお父様という印象。週刊誌の影響などもあり、以前に比べて不倫に対するタブー感が強くなりました。

晴信さんは「不倫で娘の経歴にキズが付いたらどうしようか、家内と私で眠れない夜を過ごしています」と語っていました。

よく、大山鳴動して鼠一匹とか、幽霊の正体見たり枯れ尾花などの言葉もあるように、有名人以外の方の不倫について、世間はほとんど興味を示しません。そんなに思い詰めなくても問題ありません、と申し上げたのですが、「いや、娘の将来にキズが付いたら困る」の一点張り。

お話を伺うことにしました。

「まず、娘なのですが、この子がとても優秀で、高校時代にカナダに留学しました。そして、帰国子女枠で超名門大学のトップクラスの学部を合格したのです」

誰もが憧れる学校の、将来が約束されている学部……それなら、父である晴信さんの心配もわかります。

お嬢様の写真を見せていただくと、ちょっとぽっちゃりしていて、愛らしい外見。しかし、性格は父・晴信さんから引き継いだという“負けん気”が強いそう。

「困難であればあるほど、“なにくそ、負けてたまるか”と叫びながら、自ら関門を突破していました。ピアノ、合気道、バスケットボール……もちろん勉強もすごいです。寝ないで勉強しても生き生きしている。自慢の娘なのです」

聞けば、娘さんの上に息子さんが2人おり、こちらはパッとしないとのこと。

「だからこそ、娘に賭けている。というのも、我が家は明治維新以降、国家の要職に就いていたのですが、戦争でその流れが途絶えてしまった。昔日の栄光を取り戻すためにも、娘が大切なのです」

【恋愛にハマっても、娘の学力は落ちなかった……。次のページに続きます】

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