キャッシュレスが推奨される昨今、クレジットカードはほとんどの方が利用しているのではないでしょうか。しかし、新しくクレジットカードを作るという時には、審査に通るかどうか不安を感じた経験はないでしょうか。
そこでOffice Withが運営するクレジットカード審査ドットコム(https://card-shinsa.com/)が、クレジットカード保有者465名に対して、アンケートを実施しましたのでご紹介します。審査について迷いのある方はぜひ、参考にしてください。
■7割近くの人が審査に不安を感じている
クレジットカードの審査は各カード会社が基準を設けており、審査基準等を公表することは決してありません。そのため、クレジットカードを申込みした際に、「審査に通るのかな」と不安を感じるユーザーは少なくないのです。
この調査ではアンケート対象者465名の内、322名(69.2%)がクレジットカードの審査時に「審査に通過するかどうか不安」を感じたと回答しました。
【内訳】
・不安を感じた:322名
・不安を感じたことがない:143名
続いてクレジットカードの申込時における審査に対し、「なぜ不安を抱いたのか?」という質問をしました。対象は、先程のアンケートで「不安を感じた」と回答した322名の方です。
1番多い理由として「収入が少ない」が、圧倒的多数を占める結果になりました。その他「過去に滞納歴がある」「勤続年数が短い」などが挙がり、これらの理由がカード会社の審査に不利に働かないか、不安視する声が寄せられました。
以下、回答の内訳です。
1.収入が少ない:191名
2.滞納歴がある:34名
3.勤続年数が短い:20名
4.借金がある:19名
5.自営業をしている:18名
6.過去に審査落ちしている:9名
7.複数のクレジットカードを保有している:7名
8.その他:24名
■審査落ちの経験がある人は23%
続いて、アンケート対象者全員(465名)に「過去にクレジットカードの審査に落ちた経験の有無」を尋ねました。
実際に審査に落ちた経験のある人は、全体の107名(23%)となりました。クレジットカードの審査に不安を感じた、という回答が多い一方で、実際には審査に通過する方が多いことがわかります。
最後に「なぜクレジットカードの審査に落ちたと考えられますか?」という質問をしました。対象は、クレジットカードの審査落ちを実際に体験したことがある107名です。
その結果「収入が少ない」という理由が多数に上りました。
各カード会社は審査結果の内容について、どういった理由で審査が通らなかったのかを通知してくれません。そのため審査に落ちた場合でも、申込者は原因が何なのかはわかりません。このことからアンケートの結果は、自ら考えられる原因、要因に基づきますが、収入に理由があると考える方が多いとわかりました。
その他「過去に滞納歴がある」「他社で借金がある」など、個人の信用情報(クレジットヒストリー)の影響により、審査落ちしたと考えている方もいました。
以下が回答の内訳となります。
1.収入が少ない:37名
2.滞納歴がある:16名
3.借金がある:12名
4.勤続年数が短い:10名
5.複数枚クレジットカードを申し込んだ:6名
6.自営業をしている:6名
7.その他:20名
その他の回答の中には「滞納歴もなく、収入もある程度あるのに、審査落ちしたので理由の見当がつかない」「審査の確認電話に出ることができなかった」「在籍確認の電話を断ったから」なども見受けられました。
■クレジットカードの審査落ちを改善する方法は?
クレジットカードの審査落ちの原因は、カード会社も教えてくれることは一切ありません。そのため、何が原因でクレジットカードの審査に落ちたのかは自分で考え、改善をしていくしか方法はありません。
これからキャッシュレスがますます普及していく中で、クレジットカードは必須のアイテムとなってきます。QRコード決済やデビットカードなど、他の決済手段もありますが、それでもクレジットカードの特典を考えると、他にはない魅力が多いのも事実です。特にETCカードのほとんどは、クレジットカードと紐付けて発行するのが一般的です。
一部、保証金を先に預けるデポジット型のクレジットカードも登場してきています。このようにカード会社が損失を防ぐために必要な対策をとりながらも、過去に滞納歴がある人が発行、利用をできるクレジットカードは今後普及していくのでしょうか。今後の動向を注視したいと思います。
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クレジットカードの発行には信用が関わるため、収入や借金、勤務歴などのナイーブな話題に触れる事もおのずと多くなります。一方でキャッシュレス化は進み、クレジットカードを持たない生活は、今後ますます不便を感じる場面が増えるかもしれません。それぞれの事情があるのは仕方なく、残念ながら審査に落ちる場合もあるかもしれません。その場合は改善を試みながら、発行可能なクレジットカードを探してみてはいかがでしょうか。
【アンケート実施概要】
調査期間:2021年3月28日~4月2日
集計対象人数:465名(年令問わず)
集計対象:男女