女性も仕事という新しい考え方に加え、長男の嫁という古い考えがある義母

出産後2年弱で亜由美さんは再び妊娠。無事出産してからも子育てに追われて専業主婦の状態が続いたと言います。それを義母は良く思わなかったとか。

「2人目は予定していたものではなかったのですが、私が一人っ子で私のように周りに仲の良い従姉がいるわけではなかったので、兄弟を作ってあげたいという思いはありました。無事出産してからは小さい子2人の子育てに追われてとても働ける環境ではなくて。夫は協力的でしたが時期により仕事が忙しくなるときもあり、そんなときは母親にヘルプを頼むこともありました。

そんなことをお構いなしに、義母は予定を聞きもせずに家族の食事会を企画してきて……。『専業主婦なんだから大丈夫よね?』と。上の子が歩き回るようになっていて、下の子の面倒を見ながらだと監視の目も緩くなってしまうので食事会を断ることが続きました。そしたら家に遊びに来たときに『私のときは働きながら参加していましたけど』とチクリ。私の母親のことをいつでも面倒を見てくれる暇な人と思っているのか、頼んだらいいと……。夫が私の母親の肩を持ってくれたので揉め事にはなりませんでしたが、イライラしましたね」

そして現在、亜由美さんはパートの時短勤務をしながら子育てをする生活を送っていますが、以前よりも義母の干渉が増えたとのこと。その理由は義母が仕事を辞めたことだったとか。

「義母は仕事人間で、仕事ができたと思います。60歳を超えてからも雇用形態を変えて会社に残って仕事をしていました。仕事は65歳のときにコロナ禍もあって自ら勇退したみたいです。そこから連絡が頻繁に来るようになりましたね。まぁ私にじゃなく夫になんですけど、夫がその連絡を無視すると私にという感じです。義母は仕事を大切にする考えなので、私が仕事だと言えば折れてはくれますが、何度も断るのは忍びなくて無理して時間を作っている感じです」

さらに時間を持て余した義母からは余計な心配を受けているそうです。

「私の一人親、母親の面倒を今後どうするのかと、心配されています。私の家のお金についてまで質問してきて、どこかに施設に預ける前提で話をしてくるのが本当に嫌ですね。夫には姉と弟と妹がいますが、長男なのでいずれは私たちとの同居を考えている感じも見えてきて……。夫は私の母親ことも含めて後々考えていこうと先延ばしにされています。あと10年も先の話じゃないので、今から重い気持ちになっています」

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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