結婚前に子どもに対する考えを確認。すぐにでも子どもが欲しかった
結子さんが旦那さまと出会ったのは、社会人になって4年目のとき。当時は大学時代から付き合っていた男性と別れて少ししか経っていない時期だということもあり、紹介で知り合ったものの半年間は友人関係が続いたと言います。
「そのときは大学から付き合っていた彼氏が別の女性を好きになってフラれたばかりでした。紹介も私があまりに凹んでいたから飲み会を企画してくれていたんですが、夫との出会いは少しも覚えていません。でも、そこから何度かみんなで遊んだり、誘われるがままに2人で遊んだりしていくうちに好きになって付き合うことになりました。付き合うと決めたときにはもちろん、結婚を意識していました」
交際から2年半で結婚することに。その前から具体的な結婚生活の話をすることも多く、結婚する前からお互いに子どもを希望していたこともわかっていたそう。
「私はもちろん子どもが欲しかったから、結婚後に子どもがいらないタイプの人だとわかるのは嫌だったのでちゃんと確認していました。実際に子どもが欲しくない旦那さんと揉めていた夫婦が近くにいたこともあって。私たち夫婦はともに子どもを希望していて、年齢もお互いが30歳手前で決して早いわけではなかったので入籍の少し前から避妊を行いませんでした。すぐに欲しいと思っていたから」
しかし、1年経っても子どもは授からず。このままではいけないと検査を行ったのが31歳になったばかりのときでした。
「検査は内診から血液やホルモン値を調べたり、卵管造影検査という卵管の通過性を調べる検査も受けました。どれも異常がなく、夫に協力してもらって夫婦生活後にするフーナー検査も受けました。結果は良好ということでしばらくはタイミング法を試すことになったんですが、今振り返ると徐々に夫婦生活が作業のようになっていったんだと思います」
作業と化していく夫婦生活、徐々に夫婦2人きりの生活を拒否するような発言をする夫。そして不妊治療に無知な義母が追い打ちをかけてくる。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。