新着記事

ショパンのバラードの偉大さを雄弁に伝えるアンスネスの名演【林田直樹の音盤ナビ】 忠臣蔵 年末の定番映画といえばこれ!『忠臣蔵』【面白すぎる日本映画 第25回】 えっ、あの人が銀行員!?|前職が意外な芸能人ランキング 手塚雄二・朝めし自慢1 【朝めし自慢】手塚雄二さん(日本画家・65歳)「糖質を抑えた献立で、20年来、体型は変わりません」 飛騨高山の燻製工房「キュルノンチュエ」のソーセージ&パテ【サライのお取り寄せ】 修行コースに参加せず、境内で自主的に瞑想にチャレンジしても構わない。 タイの古刹「ワット・ラムプーン」で瞑想修行!|「歩く瞑想」「坐る瞑想」で心のクリーニング 【ビジネスの極意】モテる人は、なぜマネジメントがうまいのか? 【ビジネスの極意】モテる人は、なぜマネジメントがうまいのか? ヘルニア・狭窄症 ストレッチで改善する座った時の痛みやしびれ ヘルニア・狭窄症|ストレッチで改善する座っている時の痛みやしびれ【川口陽海の腰痛改善教室 第8回】 はきやすく便利!大人気「らくあきパンツ」にコーデュロイ版登場 昭和歌謡は終わらない 個性豊かな楽曲であふれていたあの時代|『昭和歌謡は終わらない』

サライ本誌最新号

ピックアップ記事

  1. 徳川園/名古屋市

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

趣味・教養

若きピアニストのおそるべき才能に戦慄する1枚【林田直樹の音盤ナビ】

選評/林田直樹(音楽ジャーナリスト)

とてつもないピアニストが現れた。2011年に13歳でパリ国立高等音楽院に入学、まだ20歳にもならないのに博士号を取得し、ソルボンヌ大学でも音楽学を修め、電子楽器オンドマルトノの演奏にも堪能という、フランス=アラビア系出身のマリー=アンジュ・グッチである。

デビュー盤の『鏡 ENMIROIR(アンミロワール)』は、冒頭のフランク「プレリュード、アリアとフィナーレ」から、たっぷりとした重厚で豊かな響きによって、一気に心を奪われる。

フランクを中心にサン=サーンスやバッハ、現代作曲家エスケシュの作品を加えた構成のテーマは、オルガンである。オルガニストとして卓越した作曲家たちの特質をピアノで映し出すこと。この演奏には、複数の音色を重ね塗りしていくことによって得られる響きの充実がある。

大地に根を深くおろした巨樹のような音の存在感。成熟した知性と変幻自在な演奏技巧。この、おそるべき才能がどんな未来を描いていくのか、楽しみでならない。

【今日の一枚】
『鏡 EN MIROIR』
マリー=アンジュ・グッチ(ピアノ)

2016年録音
発売/キングインターナショナル
電話:03・3945・2333
販売価格/3000円

文/林田直樹
音楽ジャーナリスト。1963年生まれ。慶應義塾大学卒業後、音楽之友社を経て独立。著書に『クラシック新定番100人100曲』他がある。『サライ』本誌ではCDレビュー欄「今月の3枚」の選盤および執筆を担当。インターネットラジオ曲「OTTAVA」(http://ottava.jp/)では音楽番組「OTTAVA Salone」のパーソナリティを務め、世界の最新の音楽情報から、歴史的な音源の紹介まで、クラシック音楽の奥深さを伝えている(毎週金18:00~22:00放送)

※この記事は『サライ』本誌2018年8月号のCDレビュー欄「今月の3枚」からの転載です。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

PAGE TOP