文・写真/MARIKO(モデル、神社検定1級)
今日も神社との素敵な出会いを求めて、てくてく神社散歩に出掛けてみましょう。おみくじを通して、どんなメッセージがいただけるでしょうか?
今回やってきたのは、東京都港区にある「芝大神宮」。何とご鎮座から一千年という歴史ある神社です。
平安時代の寛弘二年(1005年)、一条天皇の御代に創建されて以来、源頼朝や江戸幕府から厚い保護を受け、人々から愛されてきました。現在では毎年9月に行われる、11日間続く「だらだら祭り」でも有名です。
また、持っていると着るものに困らず、良縁に恵まれるという縁起物の「千木筥」(ちぎばこ)も人気ですよ。
伊勢神宮の御祭神である天照大御神、豊受大神をお祀りしているので、「関東のお伊勢さま」として江戸時代には大人気だったそう。江戸の頃の芝大神宮の境内では、相撲や芝居が盛んに興行されていて、広重の錦絵では当時の境内の賑わいが描かれています。
また「め組の喧嘩」として知られる歌舞伎の演目「神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)」も、芝大神宮が舞台となっています。これは実際にあった町火消・め組と相撲取りの喧嘩がモチーフとなっている演目。め組は当時、ここ芝大神宮界隈を管轄していたのだそうで、狛犬の台座にも「め組」の文字が掘られています。
そんな芝大門も、今はすっかりビジネス街。平安から江戸、そして現代と長い時の移り変わりを見守ってきたであろう芝大神宮は、オフィスビルが建ち並ぶ中、厳かに鎮座していました。
都会のど真ん中に建っているのに、不思議と境内は静かな空間。東京にいることを忘れてしまいそうです。出会いに感謝しながら参拝させていただきました。
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さて、いよいよ、おみくじタイムと参ります。今回引くのは「三角みくじ」。可愛らしい三角形の包みの中に、天然石とおみくじが入っているのです!
天然石は全部で8種類。例えば桃色のローズクォーツは恋愛運、紫色のアメジストは精神と肉体のバランスを保つ、など種類ごとに様々な効果があるのだとか。
何だかワクワクしてきます! いざ引いてみましょう!
三角の包みをちらりと開くと、コロンと可愛らしい天然石が顔を出しました。
出てきた天然石は「アラゴナイト」でした。これは金運や楽しさを呼んでくれる石なのだそうです。
それでは肝心のおみくじの内容は……えいっ!
おおっ、第42番の大吉! 出ました大吉!
「道は邇き(ちかき)にあり、而る(しかる)にこれを遠きに求む」とあります。その下も読んでみましょう。
「道は手近な処にある。高遠なものと思えば達しがたい。運気はすぐそこに近づいている。ためらわず、時には変幻自在のたくましさで計画を進めれば、仕事運は開ける。」
なるほど、これは嬉しいお言葉です! 無理に思えるような高い目標も、視点を変えてみることが大切なのかもしれませんね。ありがたや!
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さて、今回は帰りがけにお守りを買いました。商売繁盛・千客万来の芝大神宮特有のお守りで、「白星・土つかず」の白と、「黒生地転じて黒字」の黒という2種類がありました。
私はキリリとした黒いお守りを選んでみました。お仕事でひと頑張りしたい方、おみくじと一緒にお守りも手に入れてはいかがでしょう?
【訪ねたお社】
『芝大神宮』
■所在地/東京都港区芝大門1-12-7 TEL 03-3431-4802
■アクセス/JR山手線・京浜東北線「浜松町」北口徒歩約5分、都営地下鉄浅草線・大江戸線「大門」 A6出口 徒歩約1分、都営地下鉄三田線「御成門」徒歩約5分
■公式サイト/http://www.shibadaijingu.com/
文・写真/MARIKO
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