ホテルオークラ東京の開業以来、50年にわたり腕をふるった元総料理長のレシピ本『ホテルオークラ元総料理長の わが家でプロの味』が発売になりました。
その中から、サライ読者でも手軽に再現できるワンランク上のプロの料理の秘訣をお教えします。
今回は、1980年代に朝食で出して大好評の「フルーツティー」を紹介します。
フルーツティー
根岸規雄シェフのコメント
フルーツティーは実はオークラが先駆けです。オランダ・アムステルダムにあるホテルオークラで1980年の朝食で出して評判になったオリジナルです。
フルーツはガラスのポットに入れたときに美しく見えるようにカットします。色よく出した紅茶を注ぎ入れて約15分、エキスと香りで満たされるのを目で楽しんだら、やさしい味をたっぷりと堪能してください。
【材料(作りやすい分量)】
紅茶の葉(ダージリン) 大さじ1(5g)
熱湯 4カップ(800ml)
オレンジの薄切り 3枚
キウイの薄切り 3枚
りんごの薄切り 3枚
レモンの薄切り 3枚
ライムの薄切り 3枚
フランボワーズ 5個
ブルーベリー 10個
レモングラス 3枚
スペアミント 5枝
砂糖 60g〜(好みで)
【作り方】
1 容器に紅茶の葉を入れて、熱湯を加え、5分蒸らす。
2 ボウルに砂糖を入れ、皮つきのまま5㎜厚さの薄切りにしたオレンジ、ライム、レモン、りんごと皮をむいて薄切りにしたキウイ、フランボワーズ、ブルーベリーを加えて全体に砂糖をまぶす。
3 ポットに2とレモングラス、スペアミントを入れる。
4 1を茶こしでこしながら加え、沸騰直前まで温め、15分ほどおいて器に注ぐ。
【フルーツティー】
根岸規雄(ねぎし のりお)
1941年、埼玉県生まれ。東京YMCA国際ホテル専門学校卒業後、ホテルオークラ東京の料理人に。開業以来50年にわたり腕をふるい、第四代総料理長(2001~2009年)を務める。フランス農事功労章シュバリエ受章。現代の名工受章。学校法人北陸学園理事。著書は『ホテルオークラ総料理長の美食帖』(新潮新書)、『夫はホテルオークラ元総料理長、妻は料理家 ふたりのごはん』(KADOKAWA)。
ホテルオークラ元総料理長の わが家でプロの味
(著:根岸規雄、本体1,500円+税、KADOKAWA ISBN:978-4-04-896397-8)