京都は不思議な街だ。日本料理の源流ともされる京料理を擁し、伝統と格式は揺らぐことはない。しかし、街を歩けば、韓国料理、スペインバル、イタリアン、フレンチ、そしてそれらの融合料理とあらゆるものがありどれも驚くほど美味しい。融通無碍な食への姿勢もまた、底知れぬ古都の懐の一端なのだ。

築100年の町家で軽やかに飲む

角打ち あさくら|上京区東天秤町

肴は10種の料理と自家製の燻製が10種ほど。手前、「牛すじの煮込み」550円。右上、「いぶりがっこのクリームチーズ」400円。奥、燻製ハムを混ぜ込み1日寝かせた「スモークポテサラ」450円。日本酒はSサイズ400円~、Mサイズ650円~など。

京都でも酒屋で多彩な酒を飲み比べできる角打ちが増えている。西陣地区の住宅街に、今年1月に開業した『角打ち あさくら』も、そんな店だ。「京都の飲食店では、それほど見かけない稀少な日本酒120種とクラフトビール110種を揃えました」と話すのは店主の朝倉康仁さん(48歳)。妻の清美さんとこの店を切り盛りする。

そもそも朝倉さんは、日本酒業界では、名を知られた人だ。まだそれほど、日本酒だけに脚光を当てるバーが少なかった平成17年に京都で日本酒専門バーを開き、朝倉さんの出身地・福井県や中国地方などの優れた日本酒を京都人に知らしめた。それから18年、かねてから目指した酒販を始める準備も整い、この店を開いた。

瓶や缶での購入はもちろん、グラスで飲める日本酒10種、樽生クラフトビール5種を味わえる。それぞれ、S、M、Lと3サイズあり、少量ずつ試せる。

料理は、清美さんが手作りする煮込みや燻製したハムを用いたポテトサラダなど酒が進むものばかり。さらりと飲むのもよいが、気の利いた肴をアテに、本日のお薦め酒の制覇に挑戦するのも楽しい。

冷蔵庫の中には、蔵を訪ねて仕入れた稀少な日本酒や全国の醸造所から届くクラフトビールが並ぶ。いずれも朝倉さんのめがねにかなったものだ。

角打ち あさくら

西陣の住宅街にある、築100年の長屋の一軒。懐かしい町並みにも惹かれ、通いつめたくなる。

京都市上京区東天秤町141-3
電話:075・823・9066
営業時間:12時~21時
定休日:火曜、第3水曜
交通:地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩約20分

※この記事は『サライ』本誌2023年10月号より転載しました。(取材・文/中井シノブ 撮影/伊藤 信)

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