和の食材を用いて仕上げる中華は洗練の極み

料理名は「よだれ鶏三段活用」。写真手前のよだれ鶏をまず食し、残ったタレに餃子(左上)や四川山椒麺をつけて最後までいただく。この店の定番となっている料理だ。
山形牛のシャトーブリアンカツサンド。中国産黒酢、粒マスタードとエゴマシードのはちみつ漬けが肉脂の旨味を引き出す。

北条政子ゆかりの寿福寺にほど近い、閑静な住宅街に佇む戸建ての古民家を改装した『イチリン ハナレ』。平成29年の開業以来、地元のみならず、遠方からも足繁く通う人が多く、予約の取りづらい店となっている。

根底にあるのは中華だが、和の食材を巧みに使ったその料理は、中華や和食といった枠を忘れさせる『イチリン ハナレ』だけの味。

例えば、コース料理の中に組み込まれている「よだれ鶏三段活用」。その名の通り、3段階に分けて楽しむことができる料理だ。ピーナッツ、カシューナッツ、ゴマなどを加えた濃厚なタレは、滋味深い丹波篠山(たんばささやま)の高坂鶏(たかさかどり)を堪能した後も、タレを味わうために皮を厚めにした餃子や、香り高い四川山椒麺でさらに変化を感じながら楽しむことができる。遊び心も旨味と妙味に変えてしまう、それが『イチリン ハナレ』の醍醐味だ。

古民家の一室を改装した店内は、名栗の床に、一枚岩のカウンターで洗練された美食空間を演出。季節の花が咲く庭も美しい。

●イチリン ハナレ

鎌倉市扇ガ谷2-17-6
電話:0467・84・7530
営業時間:ランチ11時30分~15時(最終注文12時30分)、ディナー17時30分~22時(最終注文19時30分)
定休日:不定
26席。要予約。
交通:JR鎌倉駅より徒歩約15分
料理はコースのみでランチ8800円、1万6500円、ディナー1万6500円(別途サービス料10%)。 
『サライ』1月号の大特集は「いざ、鎌倉へ」。2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主人公である北条義時を中心に、
同作品で描かれる歴史物語や名刹をめぐります。
また、山の幸や海の幸を活かした料理や、
話題の中華などが堪能できる美味処を紹介します。

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※この記事は『サライ』本誌2022年1月号より転載しました。

 

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