この季節になると恋しくなるのが鍋料理。自宅で楽しむのも良いですが、今年はちょっと気分を変えて、都会のど真ん中で鍋をつつきながら時間を過ごすのはいかがでしょう。
日本橋三越本店の屋上では、「日本橋三越 宝町酒場」と題した食のイベントを11月29日(日)まで開催しています。百貨店の屋上はビアガーデンのイメージが強いですが、味覚の秋を普段とは違った切り口で楽しんで欲しいとの思いで企画したそうです。
ぜひご賞味いただきたいのが、すきやきの原型ともいわれる牛鍋(ぎゅうなべ)。牛肉は明治以降に文明開化の象徴のひとつとして食されるようになりましたが、当時は味噌仕立てで煮るのが主流だったとか。今回は、少し甘めの江戸味噌と割り下で作る牛鍋が楽しめます。すきやきとは違った味噌味の牛肉(佐賀県産の和牛)を味わいながら、江戸時代から明治へ風習や文化が大きく変遷していく時代に思いを馳せてみてはいかがでしょう。なお、味噌味が苦手な方向けに、鶏肉・つみれ・野菜の入った塩味のちゃんこ鍋を用意しています。
“酒場”の名にふさわしく、日本酒や焼酎の品揃えも充実しています。『黒龍 瀧』『新政』『田酒』など、手に入りづらい人気銘柄を揃えています。また焼酎ではフルーティーな香りで知られる『茜霧島』や『魔王』なども用意してあります。
日本橋三越の担当者の伊藤健司さんは、「スタッフとの語らいを求めて、おひとりで足を運ばれる方も少なくありません。夏は都会の空の下で開放感を味わっていただくビアガーデンを実施していますが、今回の“酒場”は、一般的な百貨店のイメージとは違った雰囲気でお酒を楽しめるのが新鮮だと、ご好評いただいています」と話しています。
滑稽小説として知られる仮名垣魯文(かながきろぶん)作の『安愚楽鍋』(あぐらなべ)にある「牛鍋食わぬは開化不進奴(ひらけぬやつ)」ではありませんが、ぜひ、日本橋三越で牛鍋を食してみてください。
【日本橋三越 宝町酒場】概要
開催時期:
11月29日(日)まで
開催時間:
平日は18時〜21時、土・日・祝日は、12時〜15時、17時〜20時
開催場所:
東京都中央区日本橋室町1-4-1
お問い合わせ:
日本橋三越本店☎0120•354•585(12時〜19時)