世界文化遺産に登録されてから早2年、富士山周辺は以前に比べて世界的な観光地として整備が進んで来ています。今回はクルマで行ける富士山の五合目をご紹介。富士登山を考えながらも、なかなか挑戦できない方にもオススメです。
我々が訪れたのは「ふじあざみライン五合目」で、富士山ルートとしては「須走ルート」の5合目になります。
富士山五合目といえば山梨県側の富士スバルラインの終点吉田口五合目(吉田ルート)や、富士山スカイラインの先にある表富士宮五合目(御殿場ライン)などがありますが、この「ふじあざみらいん五合目」は静岡県小山町からのルート。一般道路の先にありますので通行料金などは不要です。
須走ルートは他のルートに比べて人が少なめの登山道とのことですが、五合目には駐車場はもちろん、売店やトイレ、観光案内所なども設置されています。
五合目の標高は約2000m。そこから3776mの山頂を見上げると、麓から眺めるのとはまったく違う富士山に出会えます。まじかに迫る山体は、まるでこちらに迫り来るよう。なだらかに広がる裾野の途上で、上から下にそれを見下ろすと、不思議なグラデーションを楽しむことができます。森林限界の上は荒涼とした焦げ茶色。山頂に残った雪が白い筋を引いています。目を下に移していくと徐々に針葉樹が点在し始め、その先は、はるか彼方まで深い緑色の樹海が広がります。樹海の先には富士五湖の一つ、山中湖を見ることができました。