イタリアを拠点にモダンで洗練された照明器具を作り続けているメーカー「ルーメンセンター・イタリア(LCI)」。前身となる「ルーメンセンター」がフランスで創業した1976年以来、途中でイタリア・ミラノに本拠を移しつつ、40年以上にわたって照明機器の研究、デザイン、製造を一環して行ってきた工房だ。
同社の照明器具は、すべてミラノ近郊のサントステファノ・ティチーノという村にある本社併設工房で製作されている。現代的でシンプルかつ遊び心あふれるデザインを元に、熟練の職人の手によって作られた製品群には、メイド・イン・イタリアの誇りと感性が息づいている。そんな同社の照明器具は、フランス・パリのエリゼ宮殿をはじめ、世界各国の一流ホテル、レストラン、住宅に採用されつづけている。
今回はこの「LCI」の照明器具のなかから、サライ世代の住まいにおすすめのフロアランプを4つご紹介しよう。どれもモダンな造形のなかに和の精神を感じさせる灯りで、日本の住宅にもよく似合う逸品だ。
■1:ASTOLFO(アストルフォ)HT
中世フランスの騎士にその名を由来する「ASTOLFO HT」は、照明器具の材料としては画期的な美しい木材(オーク)を使用し、上質感あふれる佇まいを実現させている。台座の上部に刻まれた溝は、LED光源のあるアーム部分を三つの異なる角度に固定することができる。
騎士の槍に見立てたアルミニウムのアームは、どこか日本の武士道の精神をも感じさせる。
サイズ:長 202㎝×奥行24.5㎝×高143㎝
価格:290,000円+税
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■2:TAKÈ(タケ)PLUS
その名のとおり、竹をモチーフにしたフロアスタンド。“節”の数によって、1段の「01」から6段の「06」まで6段階の高さが選べるほか、12度傾斜させた「OVAL」シリーズ(05と06のみ)もある。
オパール・ホワイト仕上げのポリエチレン製のシェードを透かした光は、全体的にくっきりとしつつ、和紙を透過したような暖かみを帯びている。電源ボタンを長押しすることで、無段階での光量調整も可能。闇を照らす光の竹の姿には、日本古来の「竹取物語」のイメージが重なる。
サイズ:42㎝×42㎝×高48㎝(01型)~262㎝(06型)
価格:120,000~356,000円+税
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■3:SUMO(スーモ)
こちらは相撲の力士の体型にヒントを得たというユニークなシリーズ。ビーズ上のポリカーボネートを成形してつくられたランプは、餅のようなふんわりとしたフォルムが印象的。そのかたちは日本の提灯やぼんぼりのようでもあり、和室に置いてもよく似合いそうだ。
形状の異なる4つのサイズがある。テーブル/フロア型のほか、天井からつり下げるペンダント型もある。
サイズ:34㎝×32㎝×高22㎝等
価格:46,000~77,000円+税
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■4:555 LED
LCIのコレクションのなかでもとくに歴史的な作品が、この「555」だ。ルーメンセンター創業時に最初に製品化されたもののひとつで、ルーメンセンターから生み出された多くの照明器具の中で一番最初の処女作ともいえる作品
である。モダンでシンプルを極めたデザインだが、今でも高い人気を誇っている。
LCIの歴史を作ってきた重要なクラッシック・コレクションのひとつとして、40周年を記念してリニューアルされ、従来の白熱電球からLEDへと変更されて「555 LED」として生まれ変わった。デザインはそのままに、技術は最先端のものへ。「LCI」らしさを象徴するような逸品である。
拡散光板はじめ本体は全てメタル製。ブラック半光沢・真鍮サテン・クロム・真鍮磨き・ニッケルサテン仕上げの5種類が選べる。
サイズ:高185㎝×台座17㎝×28㎝
価格:154,000~185,000円+税
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以上、イタリア生まれの「LCI」の照明器具のなかから、サライ世代の住まいにおすすめのフロアランプを4つご紹介した。他のモデル含めて実物をご覧になりたければ、東京・中目黒にあるショールームを訪れるとよいだろう。
【LCI JAPAN ショールーム】
所在地:東京都目黒区青葉台1-4-10
電話:03-5784-3170
営業時間:11時~18時(不定休)
ウェブサイト:http://lcij.jp
文/編集部