
朝から頭が重い、天気が崩れるとめまいや倦怠感……。
その不調、「低気圧不調」かもしれません。
「朝から頭がぼーっとする」「天気が悪い日はやる気が出ない」「気圧が下がると肩こりやめまいがひどくなる」そんな症状に悩まされていませんか?
天候の変化による体調不良、いわゆる「低気圧不調」は、食事や運動だけでは改善が難しいケースも。
実はそんな不調にも、漢方薬で体の内側から整える方法があります。
今回は、気象の変化に左右されにくい体づくりをサポートする漢方薬「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」について、あんしん漢方の薬剤師で、漢方薬製剤の研究にも携わる碇 純子さんにお話を伺います。
低気圧不調ってなに?

気圧が下がると、体は内側から微細なストレスを受けます。
本来であれば自律神経がうまくバランスを取り、不調を防ぐはずですが、「低気圧不調」の方はこの調整がうまくいかず、以下のような症状が現れやすくなります。
・頭痛・頭重感
・めまい・ふらつき
・倦怠感
・朝起きられない
・首や肩のこり
・胃腸の不調
・むくみ
・気分の落ち込みや集中力の低下
低気圧不調は特に更年期以降の女性に多く見られ、女性ホルモンのバランスの変化と自律神経の不安定さが影響していると考えられています。
半夏白朮天麻湯はどんな方におすすめ?

1.気圧の変化に敏感で、頭痛・めまいを感じやすい方
雨の前に不調になる、乗り物酔いしやすい、耳が詰まるような感覚がある人に。
2.胃腸が弱く、むくみやすい方
食欲がない・お腹が張りやすい・下痢しやすいといった症状も“気圧不調体質”のサイン。
3.疲れやすく、だるさが抜けにくい方
体力不足に加えて、湿度の高い日や梅雨時に不調が出やすい方に。
半夏白朮天麻湯と併せて行いたいセルフケア

1.塩分・水分の摂り方を見直す
「湿」をためやすい体質の方は、冷たい飲み物・甘い物・味の濃い食事を控えて。
温かくて消化に良い食事を心がけましょう。
2.冷え対策をしっかりと
冷房で体を冷やしすぎないよう注意。腹巻きやレッグウォーマー、温かいお茶で内臓から温めましょう。
3.軽い運動やストレッチを習慣に
軽いウォーキングやヨガなどで、気血の巡りと水分代謝を促進。
天気の変化に負けない体へ。
半夏白朮天麻湯に副作用はある? 安心して服用するには

漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶのが基本です。
半夏白朮天麻湯は比較的穏やかな処方ですが、以下のような場合は注意が必要です。
妊娠中・授乳中の方
医薬品を服用中の方(併用注意が必要なケースも)
高血圧や腎疾患などの持病がある方
自己判断せず、漢方に詳しい薬剤師や医師に相談してから服用しましょう。
▼【専門家による体質チェックもできるあんしん漢方はこちら】
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0266&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=250802
天気に左右されにくい、すっきり軽やかな毎日へ

「また気圧のせいで体がつらい……」と感じる日々から、少しずつでも解放されていくためには、不調の根本に寄り添うケアが大切です。
半夏白朮天麻湯のような漢方薬は、症状を抑えるだけでなく、体質そのものを整えることで、天候の変化に負けない心と体をつくるサポートをしてくれます。
天気の変化に怯えず、自分らしく過ごせる日が増えていく。
そんな未来に向けて、まずは「自分の体質を知ること」から始めてみませんか?
毎日を、もっと軽やかに、もっと快適に。
天気に振り回されないあなたらしい毎日を目指して、今こそ一歩踏み出してみましょう。
<この記事の監修者>

碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0266&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=250802
イラスト:にゃたり
