取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです。

昭和、平成、令和と時代が移り変わるのと同様に、家族のかたちも大家族から核家族へと変化してきている。本連載では、親との家族関係を経て、自分が家族を持つようになって感じたことや、親について、そして夫や妻、子どもについて思うことを語ってもらい、今の家族のかたちに迫る。

株式会社ビズキが運営する「Kirei Style(キレイスタイル)」では、美容整形に関するアンケート(実施日:2024年6月21日、有効回答数:20歳~59歳の女性2000人、インターネット調査)を実施。「美容整形を受けた場合、他者に報告するのに抵抗はありますか?」という問いに対して、「抵抗がある」38.0%、「やや抵抗がある」32.3%、「あまり抵抗がない」20.2%、「抵抗がない」9.6%という結果になった。年齢別にすると、「抵抗がある」と回答したのは、20代は22.0%、30代は37.6%、40代は41.6%、50代は50.8%となり、年齢が上がるにつれて抵抗がある人が多いことがわかった。

今回お話を伺った奈那さん(仮名・44歳)は、高校時代から二重のりで二重を作り続け、10年ほど続けたことによりまぶたは限界に。それが整形すると決めるきっかけだった。【~その1~はこちら

妻の整形が夫のせいで義両親に伝わる

二重手術は当時で7万円ほどで腫れは3週間ほど続いた。正月休みを利用して、少し腫れぼったいくらいに落ち着いてから出勤したことで周囲にはバレなかったという。

「元々ずっと二重を作っていたから、整形したからといって見た目にそこまでの変化はないんです。ただ化粧が楽になりました。それがすごくうれしかったんです。いつ自分の顔を見ても二重なので、彼の前では化粧をやめてすっぴんでいることが多くなりました」

結婚したのは27歳のとき。結婚式前の美容の1つとして埋没の二重と肌のシミを取るという整形をすることにした。ダウンタイム中は肌にガーゼを張り続ける必要があり、そのときの顔の印象が夫の中で強く残ってしまったという。その結果、夫は気軽に妻が整形していることを義両親に言ってしまう。

「二重の糸が取れてしまって、再度プチ整形を受けたんです。どうせダウンタイムが強い時期は外出できなくて家に引きこもるから、シミのレーザー治療も一緒に受けました。シミのレーザーは10日ほどガーゼを貼らないといけないもので、目の腫れとガーゼを貼った顔が夫の中で強く残ったんだと思います。それまでは以前の二重手術のことなんて口にしたことなんてなかったから。

その後、私が妊娠して、妊娠中に体調不良と肌荒れがあったときに、整形後のダウンタイム中に見た私のガーゼ顔を思い出したみたいで、無事出産した後に義両親の前で夫は『妊娠中と整形直後の顔が一緒だった』と口にしました。一瞬で、空気が凍った気がしました」

【母親は娘の整形を肯定してくれた次ページに続きます】

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