作務衣というと綿や麻の生地を使ったものが多いが、それをジャージの素材(ポリエステル)で作るとどうなるのか──。
『サライ』創刊30周年を機にジャージメーカーのカネマスと製作したのが、この「MINO作務衣」だ。「MINO」とは昔の雨具の「簑」の意。簑に使う藁は撥水性があり、雨は繊維に沿って流れるため中には染み込まない。そんな簑の雨具としての特性をジャージの生地に取り込み、撥水性、通気性、伸縮性に優れた生地「MINO」を開発、作務衣に仕立てた。
試着してみると、これはまさしくジャージの着心地である。しかし、外見は作務衣という未体験の感覚だ。作務衣は禅寺の作務(雑役)をこなすために禅僧が着たのが始まりで、もともと動きやすく、合理的な作りになっているが「MINO作務衣」は伸縮に富み、さらに軽快な動きを約束する。
少々の雨なら弾き、通気性もあるので蒸れにくい。さらに洗濯しても短時間で乾く。数々の優れた特性は、庭仕事や散策、部屋着など多用途に使え、従来の作務衣以上に活躍してくれるはずだ。
【今日の逸品】
MINO作務衣
『サライ』×カネマス(日本)
15,400円(消費税8%込み)