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自分たちのオリジナル結婚式！「手作りの人前式」のアイデアや注意点を解説【婚礼の作法】

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2024/8/2

一般的に結婚式といえば、「厳かな雰囲気に包まれた儀式」という印象が強いものです。一方、近年見られる手作りの人前式は、格式にとらわれず、ゲストと和気あいあいと楽しむことができます。手作りの人前式はお披露目会ではなく、ゲストとの交流を重視し、リラックスして過ごせる形式です。

親御さんの中には、手作りの人前式に抵抗がある方がいらっしゃるかもしれません。しかし、新郎新婦の意見を尊重し、不安がある場合は改善点を見つけることができれば安心でしょう。そのためにも、最近の手作りの人前式の内容や注意点を理解しておきたいものです。　

本記事では、手作りの人前式のアイデアや注意点をご紹介します。

目次
手作りの人前式とは？
手作り人前式のアイデア
 手作りの人前式における注意点
 最後に

手作りの人前式とは？

一般的な人前式は、教会式の流れを基盤として構成します。「式の流れを自分たちで一から考える」というよりも、ところどころの演出に新郎新婦らしさを取り入れる方が多い印象です。

一方、手作りの人前式とは、会場から演出まで、新郎新婦らしさを大切にしたオリジナルの結婚式のことです。例えば、「新郎新婦の趣味が乗馬なので、野外での式で乗馬で入場する」や、「新郎新婦が教員なので、パーティー中に学級で行なうレクリエーションを取り入れる」といった個性的な内容で構成されます。少数派かもしれませんが、手作りの人前式はゲストにとっては新鮮で、記憶に残る結婚式となるでしょう。

従来の人前式では、ゲスト同士が交流する機会は少ないものです。一方、手作りの人前式はゲスト同士で協力する場面も多くなります。初対面のゲスト同士でも会場に一体感が生まれるのは、手作りの人前式ならではです。

親が協力することも

結婚式での親の役割といえば、主催者側の人間としてゲストをもてなす重要な役割があります。手作りの人前式でもその役割は変わりませんが、もてなしに加えて親が演出に協力する機会が多い印象です。

親に協力を依頼する背景には、新郎新婦の「親に感謝を伝えたい」という想いがあります。親との関わりを大切にし、結婚式で親子の絆を表現したいと考える方には、ぴったりの形式です。

格式を気にする親御さんにとっては、手作りの人前式は戸惑うこともあるかもしれません。しかし、親が協力する場面はゲストに親の人柄を感じてもらえる貴重な機会となるでしょう。

手作りの人前式のアイデア

人前式を挙げることが決まれば、式のテーマを決めていきます。ゲストへの想いを具現化できるのは、人前式ならではといえるでしょう。

ここでは、人前式での手作りのアイデアをご紹介します。

演出

人前式の演出は、新郎新婦らしさを表現できる見せ場でもあります。野球好きの夫婦であれば、親子での始球式を行なうなどの演出が考えられます。他にも、音楽好きの夫婦であればバンド演奏を取り入れる、子連れゲストが多い場合は、子どもが楽しめる縁日の遊びを取り入れるなど、個性的な演出が可能です。

何もない状態から作りあげる結婚式は大変ですが、一生の思い出となることでしょう。

結婚証明書

結婚証明書とは、結婚を誓う演出時に使用される文書のこと。証明書という名称ですが、演出の一つなので法的な力を持つわけではありません。

一般的な結婚証明書は、新郎新婦と立会人が用紙に署名する形式となります。一方、手作りの人前式では、ゲスト参加型の結婚証明書が人気です。

例として、

・ゲスト全員の指紋のスタンプを木の葉に見立てた「ウエディングツリー」
・ゲスト全員からメッセージをいただいて完成する、アルバムのような結婚証明書

というようなものがあります。結婚式が終わっても、見るたびに当時の気持ちを思い出せる記念品となるでしょう。

誓いの言葉

手作りの人前式での誓いの言葉は、定番の言葉を使用しても問題ありませんが、せっかくなら個性的なものを取り入れたいものです。ここでは２種類の誓いの言葉をご紹介します。

１：質問形式

質問形式とは、あらかじめゲストを数名指名し、ゲストから新郎新婦へ誓いを問いかけるものです。新郎新婦は「はい、誓います」と答え、誓いが成立します。親が指名されるケースも多く、選ばれた際は我が子への想いや、新郎新婦へはなむけの言葉を述べましょう。

例えば、新婦の親が新郎に向けて次のような言葉をかける場合があります。「新郎〇〇さん、私たちにとって新婦△△は大事な一人娘です。これからどんな困難な状況が訪れたとしても、娘を支え続け、大切してくれますか？」というような問いかけがあります。

手作りの人前式が醸し出す特別な力を借りて、普段子どもに伝えられない想いを伝えてみてはいかがでしょうか。

２：新郎新婦が考案する誓いの言葉

新郎新婦が考案する誓いの言葉は「常にお互いへの感謝を忘れません」といった定番のものもあれば、中には「あいうえお作文」や「〇〇さん（新郎）が部屋を散らかしっぱなしでも、怒らないことを誓います」というような、笑いを含ませた誓いの言葉もあります。

誓いの言葉は、新郎新婦の人柄が現れるものです。相手の欠点ばかりを盛り込むことは避け、聞いているゲストがほっこりするような言葉選びを意識しましょう。

手作りの人前式における注意点

新郎新婦の意向が強く反映される手作りの人前式では、自己満足に終わることだけは避けたいものです。ここでは、手作りの人前式での注意点をご紹介します。

野外の式ではゲストへの配慮を忘れずに

手作りの人前式では、本来結婚式場ではない場所で結婚式を行なうことは、珍しくありません。中には「海外のようなおしゃれな式にしたい」などの理由から、野外での人前式を希望される新郎新婦もいらっしゃいます。野外での結婚式は、暑さや寒さ対策のアイテムを用意し、室内の休憩所を確保するなど、ゲストへの気遣いは欠かせません。

しかし、季節によっては野外の結婚式はゲストへの負担が大きいものです。例えば、高齢の祖父母や親族がいる場合は、一日中野外だと体調がすぐれないこともあるでしょう。ゲストの顔ぶれ次第では、室内の会場を併設している場所を検討する必要があります。