結婚披露宴の終盤に流れる「エンドロール」は、映像で感謝の気持ちを伝える現代ならではの演出です。親としてその意味を理解しておくと、子どもとの話し合いも円滑になります。伝統を大切にしながら、時代に合ったマナーや選び方を押さえておきましょう。

本記事では、エンドロールの基本や現代のトレンド、親としてできる配慮を丁寧に解説します。

目次
エンドロールとは? 披露宴の締めくくりにふさわしい映像演出
エンドロールの種類と特徴|ふたつの主流タイプを知る
エンドロールに使う楽曲と演出の選び方
自作とプロへの依頼、それぞれの違いとは?
最後に

エンドロールとは? 披露宴の締めくくりにふさわしい映像演出

エンドロールは披露宴の終盤に流す映像演出のひとつです。近年は内容や表現の幅が広がっており、親としても基本的な仕組みを理解しておくと、子どもとのコミュニケーションがよりスムーズになります。

エンドロールが用いられるようになった背景

映画のように最後に流れる映像を参考に、結婚式でも「感謝の気持ちを伝える演出」として取り入れられるようになりました。新郎新婦の気持ちが映像を通じて自然に伝わるため、世代を問わず受け入れられやすく、披露宴の定番演出となりつつあります。

披露宴での位置づけと役割

披露宴の締めくくりにエンドロールを流すことで、全体が穏やかにまとまります。あくまでも演出のひとつではありますが、最後に映像が流れることで、場に温かい余韻が残り、映画を見終わったような感動的な雰囲気に包まれます。

親が知っておくと安心できる理由

エンドロールには、参列者の名前や敬称が表示されます。可能であれば、事前に親族の名前の表記や順番など、間違いがないか子どもたちに確認できると安心です。子どもたちが決めた内容に寄り添いつつ、気になる点は丁寧に相談できる関係づくりが大切です。

エンドロールの種類と特徴|ふたつの主流タイプを知る

エンドロールには、式場や演出の方向性によって異なるいくつかの形式があります。親世代としてその違いを知っておくと、子どもとの会話もより前向きに進めやすくなります。ここでは、代表的なふたつのタイプを紹介します。

テキスト型(名前や写真を表示する形式)

テキスト型とは、参列者の名前や肩書、写真を画面に順に映し出す比較的シンプルな形式です。全体の印象が落ち着いたものになるため、「派手な演出を避けたい」や「金額を押さえたい」という希望がある方に選ばれる傾向が高いものです。中には、子どもたちが自分たちで制作するケースもあります。

撮って出し型

撮って出し型とは、結婚式当日の様子を撮影し、その場で編集を行ない式の終盤に上映するタイプを指します。ゲストの笑顔や会場の雰囲気がそのまま記録されるので、臨場感があり感動的な雰囲気に包まれます。こちらは、会場と提携している専門業者に依頼することが一般的です。

エンドロールに使う楽曲と演出の選び方

映像に添える音楽や演出は、披露宴の雰囲気を支える大切な要素です。参列者の世代や式のテーマに合った工夫があると、親しい方々の記憶にも残りやすくなります。

楽曲を選ぶときに気をつけたいこと

エンドロールで使用する楽曲は、著作権の扱いに注意が必要です。一般的には、自分たちで楽曲を持ち込んだり、式場が提携している音楽使用システムの中から選ぶという形式になります。会場によってルールが異なるので、曲を決める前に確認しておくと安心です。

親世代にとって馴染みのある曲が使われていると、映像の印象がより穏やかに伝わることもあります。

映像演出の工夫と構成の考え方

エンドロールの構成に決まりがあるわけではありませんが、新郎新婦の写真やメッセージを加えることで、温かい印象につながります。子どもの成長過程をたどるような内容や、家族との思い出の場面が少し盛り込まれていると、親族の立場からも好印象です。

演出の方向性について意見を求められた場合は、「見る人がほっとできる雰囲気になるといいね」といった柔らかな言い回しが喜ばれる傾向にあります。

自作とプロへの依頼、それぞれの違いとは?

エンドロールの作成は、家庭で手作りする方法と、専門業者に依頼する方法があります。どちらにも特徴があり、披露宴の雰囲気や準備の進め方によって向き・不向きが異なる場合があります。

自作する場合に考えておきたいこと

映像編集の経験がある方であれば、自作によって個性を表現できることは魅力的です。しかし、自作の場合は、時間や機材、著作権の確認など事前に把握しておきたい点がいくつかあり、制作にも時間がかかります。提出期限に間に合うかなど、計画的な準備が重要です。

専門業者へ依頼する場合に留意すること

専門業者に依頼すると、映像の仕上がりが安定しやすい一方で、費用がかかることや、希望するイメージを伝えるための打ち合わせが必要です。撮影から編集までを一括して任せられるので、時間がない方や上質な仕上がりを求める方には、最適な手段になります。

最後に

エンドロールは、新郎新婦の感謝の気持ちを伝える大切な演出です。親としての理解とサポートが、よりよい披露宴の実現につながります。世代を超えて心をひとつにできる機会と捉え、穏やかに見守っていきましょう。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

関連記事

ランキング

サライ最新号
2025年
7月号

サライ最新号

人気のキーワード

新着記事

ピックアップ

サライプレミアム倶楽部

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

公式SNS

サライ公式SNSで最新情報を配信中!

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE

小学館百貨店Online Store

通販別冊
通販別冊

心に響き長く愛せるモノだけを厳選した通販メディア

花人日和(かじんびより)

和田秀樹 最新刊

75歳からの生き方ノート

おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店
おすすめのサイト
dime
be-pal
リアルキッチン&インテリア
小学館百貨店