10月1日、荒々しい岩肌や奇岩が特徴の妙義山を真正面に望む絶景の地にグランピング施設、『妙義グリーンホテル&テラス』(アコーディア・ゴルフ)のテラスエリアがオープンした。グランピングとはグラマラスとキャンピングを掛け合わせた造語で、自分でキャンプ道具を持って行ったり、テントを張ったりすることなく、自然体験をするという新しい宿泊のスタイル。日本では2015年ごろから注目を集めはじめ、今年度は各地でグランピング施設が続々とオープンしている。そのなかでもここのロケーションは全国屈指のすばらしさだ。

四季折々の自然が楽しめる

高台に位置していて目の前を遮るものがないため、11月上旬には山肌を真っ赤に染める紅葉、春には新緑と、四季折々に変化を見せる妙義山を一望できる。また、野鳥の鳴き声や満天の星……。とくに、早朝、妙義山が真っ赤に染まるモルゲンロート(朝焼け)やときおり見える雲海は、感動的な美しさだ。チェックインのときに、翌朝の日の出の時間を教えてもらえるので、早起きをして、自然が生み出す壮大なショーを楽しみたい。

朝焼けに染まる妙義山。

雲海が出現することも。

妙義山を見るために設けられた絶景の展望デッキ。共有スペースなので自由に利用できる。

妙義山の紅葉は11月上旬ごろからスタートする。

その他の自然環境については→ https://www.accordiahotel.com/myogi/glamping/

コンセプトは“Wild&Luxury”

この施設を手がけるのはアコーディア・ゴルフが運営する「妙義グリーンホテル&テラス」。食事やサービスのクオリティはホテル同等なので、「テントに泊まってみたいけれどキャンプはどうも……」、「自然は好きだけれど、ワイルドすぎるは困りもの……」という
方も安心して利用できる。のんびりするためだけに滞在するのもいいし、隣接する「妙義カントリークラブ」でゴルフを楽しむのもいい。

解放感あふれる窓付きドームテント型の客室

宿泊施設は4タイプ。ドームテント型の客室は、「スタンダードタイプ」が4室、妙義山を正面に望む「ラグジュアリータイプ」が2室、ペットと一緒に宿泊可能な「ペットタイプ」が2室。その他、キャンピングトレーラーの最高峰ともいわれる「エアストリーム」タイプが 2 室の、全 10 室。冷暖房完備なので、一年中快適。ドレッサー、姿見、Bluetoothスピーカー、ドライヤーなども備わっていて、ホテルの部屋と遜色がない。ラグジュアリータイプの部屋には天体望遠鏡もあるので、望遠鏡を屋外に持ち出して天体観測を楽しむことができる。ただし、トイレやシャワーはエリア内の共有施設を、お風呂はホテルエリアにある天然温泉(無料)を利用する。部屋の中ですべてを完結させるのではなく、屋外に出る機会が多い分、自然を感じる瞬間が多く、いつもの旅とは違った感覚が味わえるはずだ。

ラグジュアリータイプのドームテント。部屋の中から妙義山を一望。カーテンが閉められるので、プライベートも守られている。

エアストリームは定員2名。キャンプ気分を味わうならこちらもオススメだ。


「妙義グリーンホテル&テラス」のホテルエリアにある温泉を無料で利用できる。送迎バスもある。泉質は「炭酸水素塩泉」。6000万年前の太古の海のエキスをふんだんに含み、トロリとした肌触りが特徴の美肌の湯。露天風呂もある。

客室やアメニティの詳細は→ https://www.accordiahotel.com/myogi/glamping/

夕食は群馬県産の上州牛・上州もち豚など上質な食材をふんだんに使ったBBQ。スタッフが運んでくれた食材を、各室専用のアウトドアデッキにて、グリルで調理する。キャンプ気分で夕食を満喫できるが、後片づけはスタッフにおまかせなのがありがたい。朝食は、レセプションを兼ねたBAR ラウンジで「朝食 BOX」を受け取り、アウトドアデッキでいただく。また、BAR ラウンジでは、セルフサービスでコーヒーやジュースなどのソフトドリンクから、生ビール、ウイスキーなどのアルコール類を無料で提供している(17:00~22:00)。

ラグジュアリータイプの部屋の夕食。お肉には群馬県産の上州牛・上州もち豚を使用。肉やエビはもちろん、パエリアもBBQグリルで調理。写真は4人分。

朝食。BBQグリルでスープを温め、卵は自分で調理する。野鳥のさえずりを聞きながら、贅沢な時間を過ごせる。写真は2人分。

ひときわ大きなドームテントは、レセプションとBarラウンジを兼ねている。ソフトドリンクやアルコール類を無料で提供。テーブルやチェアも備わっていて、セルフBarとしても利用できる。

食事内容やBarラウンジの詳細は→ https://www.accordiahotel.com/myogi/glamping/

観光の拠点としても好条件

「妙義グリーンホテル&テラス」のある妙義・富岡エリアは観光スポットも多い。群馬県を代表する紅葉の名所の碓氷峠、パワースポットとしても知られる妙義神社、世界遺産の富岡製糸場、少し足を延ばして軽井沢と、車で1時間以内の範囲に見どころが目白押しだ。

なかでも今の時季におすすめなのは、妙義山の主峰、白雲山の中腹にある妙義神社。国指定重要文化財で、創建は宣化天皇2年(537年)。日本武尊をはじめ、名だたる神々が祀られている。妙義山は上級者向けなので頂上まで登るのは難しいが、妙義神社を起点に「一般登山道」が整備されているので、足に自信のある人は紅葉を楽しみがてら周辺を散策するのもいい。ただし、その場合でも登山カードを提出し、登山用の装備を十分整えておこう。

妙義神社の紅葉。関東一の壮大さを誇る、鮮やかな朱色の総門。

また、鉄道好きならJR信越線・横川駅西側が起点・終点になっている「アプトの道」を歩くのもいい。アプトの道は信越本線アプト式鉄道時代の廃線敷を利用して整備された、横川駅~熊ノ平駅の間の約6kmの遊歩道。往復12㎞のコースになっている。重要文化財の旧丸山変電所をはじめ、6つの橋梁と10の隧道があり、めがね橋を代表する鉄道煉瓦構造物群など、碓氷峠鉄道遺産に触れることができる。往復すると1日がかりだが、車でめがね橋あたりまで行き、周辺を散策するだけでも十分、楽しめる。

起点となる横川駅前には峠の釜めし発祥の店、「おぎのや」がある。

アプトの道。横川駅西側、「碓氷峠鉄道文化むら」のすぐそばからスタートする。

めがね橋は、200万8,000個のレンガで造られた日本最大の4連アーチ式鉄橋。明治25年に完成した碓氷峠のシンボル的存在だ。道路から階段を上り、実際に橋の上や、橋に続くトンネル内を歩くことができる。付近に駐車場、トイレも整備されている。

世界遺産の富岡製糸場へは車で30分ほど。ホテルから上州富岡駅までは送迎バスも出ている。富岡製糸場の見学はもちろん、ノスタルジックな雰囲気を残す富岡の街を気の向くまま散策するのも楽しい。

富岡製糸場。開場時間 :9時~17時(最終入場 16時30分)。 休み:年末(12月29日~31日) 見学料:大人1,000円 高・大学生250円 小・中学生 150円 http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/

■「妙義グリーンホテル&テラス」(アコーディア・ゴルフ)施設概要

所在地 : 〒379-0208 群馬県富岡市妙義町菅原 2678
アクセス : 車) 上信越自動車道「松井田妙義 IC」から約 10km
電車) JR 信越本線「松井田駅」から車で約 10 分、 上信電鉄「上州富岡駅」から車で約 30 分 *送迎シャトルバスあり(要予約)
TEL : 0274-73-4111
URL : https://www.accordiahotel.com/myogi/glamping/
宿泊料金(宿泊代+夕食+朝食+飲み放題(BARラウンジのフリードリンク)込み(税別)
●窓付きドームテント型
① スタンダードタイプ 4部屋(定員4名) 15,000 円~(1 室 4 名利用時のひとり分)
② ラグジュアリータイプ 2部屋(定員4名) 19,000 円~(1 室 4 名利用時のひとり分)
③ ペットタイプ(定員4名) 2部屋 15,000 円~(1 室 4 名利用時のひとり分)
※ペットは体重 12 ㎏までの中型の室内犬に限ります。

●エアストリーム 2 部屋(定員 2 名)  1 室 2 名 20,000 円 ~(1 室 2名利用時のひとり分)

 

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