■住まいは海の上!酔っ払っても大丈夫?
周氏桟橋の入り口には「朝元宮」という周一族のお寺があり、ここで暮らす人々の憩いの場となっているようです。しばらく行くと途中からチャプチャプと水の音が聞こえ、アスファルトから板張りの木道に変わりました。
木道の両脇には売店や飲食店が軒を連ねています。こんな人が行きかう道の上でも犬が足を投げ出してグウグウ熟睡。イポーでもペナンでも、マレーシアの犬は踏まれないか心配にならないのでしょうか。さらに進むと、かつてこの桟橋がギャングや密輸の巣窟だったとは思えないほど、ポップでかわいいジューススタンドがありました。バイク型の座席は子供に大人気で、今ではすっかり平和な観光地に生まれ変わったようです。
しかし、よく床下を見ると、家を支えているのはコンクリートを詰めたバケツだったりします。大波が来たときは大丈夫なのでしょうか?
一方、桟橋の先端近くではお祭り用の愛嬌のあるドラゴン船が展示され、地元の子供たちの遊び場になっていました。
その手前には、魚をさばいている漁師さんの姿も。魚はどれも身がしまっておいしそう。釣ったばかりなのか、魚は木道の上でピチピチと元気良く跳ねています。
助け合える仲間がいて、窓を開けたら一面の大海原、職場と住居が一体化し通勤の苦労なしといった姓桟橋ですが、ひとつ、気になることが。街で酔っ払って真っ暗な中、戻ってくるとき、海に落ちたりしないのでしょうか? 酒飲みの私の心配に、書さんがあきれた顔をして「白石さんと違って周さんはたくさん飲まないよ!それに、ここの人は泳ぎが上手!」と答えました。産まれたときから海の上で暮らしているのですから、確かにその通りですね。