マレーシアの巨大幽霊城と黄金の洞窟寺院【多民族だからこそ面白い「平和な国マレーシア」その２】

■巨大洞窟のなかで光り輝く黄金の仏様

ケリーズ・キャッスルを後にして、次に向かったのはお寺。イポーの近郊には自然の鍾乳洞を生かした洞窟寺院が点在しています。そのなかでも特に大きい霹靂洞（ペラ・トン）には、おとなしそうな猫がウロウロしていて、のんびりした雰囲気。

中華風の立派な門をくぐると彫刻や絵で覆われた壮麗な天井が現れ、思わずジッと上を見上げます。

洞窟の奥に進むと、そこには黄金に光り輝く仏様が…。外からは想像がつかないど派手さにびっくりするも、どこか愛嬌のある仏様のお顔にほっとします。

おや？　仏様の足元を見ると、床に何かがモゾモゾ動いています。近づいてみれば、ひっくり返って熟睡している犬でした。追い出そうとする人もなく犬はフロアのど真ん中でグウグウ高いびき。仏様の横にはカフェもあり、人々がワイワイとおしゃべりに興じています。細かいことを気にしない仏様や人や犬。この大らかさがマレーシアの魅力ではないでしょうか。