台湾で見つけた温泉の第2弾です。台湾東部、瑞穂駅から車で約20分、パイナップル畑などを見ながら山道を登り、到着したのが「紅葉温泉旅社」。深い緑に包まれる紅葉温泉の一軒宿です。この温泉宿も日本統治時代に警察官の保養所として造られた歴史ある木造の建物です。こちらは瑞穂温泉とは異なり、無色透明の湯。泉質はナトリウム‐炭酸水素塩泉。美肌の湯として知られる温泉で、石鹸のような働きがあり、肌の不要な角質を取り除いてくれます。源泉は70~80度と高温なため、山からの湧水をくわえて温度を下げています。露天風呂には43℃ほどの高温の浴槽とぬるめの浴槽、水風呂の3種類の浴槽があります。台湾では露天風呂は水着着用で入るのが常識ですので、くれぐれも裸で入浴しないようにしましょう。大自然に囲まれ、3つの浴槽を行ったり来たりと、時間を忘れて楽しむことができます。
ほかに男女別の内湯と家族風呂(個室)があり(もちろんこちらは裸でどうぞ)、家族風呂は自分で湯加減を調整して入浴することができます。宿泊の場合、洋室のほかに日本統治時代からあるという和室もあり、人気とのこと。どこもかしこも清潔感があり、快適に過ごせそうです。日帰り入浴は150元。
取材・文/関屋淳子
桜と酒をこよなく愛する虎党。著書に『和歌・歌枕で巡る日本の景勝地』(ピエ・ブックス)、『ニッポンの産業遺産』(エイ出版)ほか。旅情報発信サイト「旅恋どっとこむ」(http://www.tabikoi.com)代表。