新型コロナウイルスの感染拡大により大打撃を受けた旅行・飲食・イベントなどを支援する「GoToキャンペーン」。そのひとつである「GoToトラベル」に対して賛否両論がある中で、株式会社ブランド総合研究所(http://tiiki.jp/)は、今回、全国の消費者約1万人を対象として、GoToトラベルキャンペーンに関する意識&ニーズ調査を実施しました(調査時期:2020年7月17日~21日)。
旅行希望者は18%、半数は「行きたいと思わない」
「あなたはGoToキャンペーンを利用して旅行に行きたいと思っていますか」という設問に対し、「すでに予約している」と「具体的に検討している」、「できれば行きたい」の合計では17.7%が旅行の意欲を持っているという結果になりました。一方で、「旅行には行くが、GoToキャンペーンは利用しない」との回答が2.9%、「今は旅行に行く気になれないが、感染が収まれば検討したい」は28.7%でした。なお、半数を超える50.7%が「旅行に行きたいと思わない」と回答しています。
旅行の予定がある人の割合は、年代別では20代が最も多く9.9%、次いで30代の8.2%、逆に最も少ないのは50代の6.3%でした。「感染が収まれば検討したい」が最も多かったのは60代以上の35.2%で、これは20代の23.6%と比べて1.5倍ほどの割合となっています。「旅行に行きたいとは思わない」との回答は40代が最も多く53.1%でした。
性別では旅行の予定がある人の割合は男性の方が多く、「旅行に行きたいとは思わない」との回答も女性より高くなっています。半面、女性は「感染が収まれば検討する」との意見が多いという結果に。つまり男性は賛否両論に分かれる傾向がある一方で、女性は現時点での判断を見送る人が多いという結果になっています。
旅行先、現時点では中部・近畿が多い。域内観光へのシフト明確に
希望する旅行先については、旅行の予定がある人では中部および近畿の人気が高いという結果になりました。
一方で、「感染が収まれば検討したい」と答えた人において最も人気が高かったのは北海道でした。GoToキャンペーンの対象外となった東京は、予定のある人も、感染が収まった後ともに大幅に低くなっています。
なお、回答者の居住地域別に行先の希望を分析してみたところ、例えば北海道在住者が旅行先として希望する場所は北海道が26.6%と最も多く、また関東(東京除く)在住者は18.9%が関東などのように、居住地域の周辺への観光を希望する、いわゆる「域内観光」が多いという結果になりました。
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