金属製品の製造が盛んな町、新潟県燕市。燕商工会議所では「メイド・イン・ツバメ」認定委員会を設置して、燕市で製造される金属製品の品質と安全性を守っている。そんな燕市にあって、創業の昭和28(1953)年以来、金属製品を中心にテーブルウェアやカトラリーを製造・販売しているメーカーが「アサヒ」。今回紹介するのは、同社の珍しい銅製茶器である。
本品は銅製品が持つ重厚な質感を茶器に活かした急須と茶筒のセット。銅製の急須は銅イオンの効果により、水道水に含まれる雑味を分解してくれるという。また銅はアルミの約2倍、鉄の約5倍の熱伝導率を持ち、お茶の出を早めるので渋みが少なく、甘みと香り豊かなお茶を淹れることができる。さらに銅は調湿性を持つ金属でもあり、銅製の茶筒に入れた茶葉は風味が長持ちすることでも知られる。
「熟練の彫金師により、手打ちでひとつひとつ鎚目柄を打ち込んだ型を作り、製造しています。職人の長年の経験と技術が詰まった製品です」と語ってくれたのはアサヒの梨本貴氏。
この貴重な銅製の茶器でお茶を淹れる贅沢をぜひ味わってほしい。
【今日の逸品】
銅製急須・茶筒セット(茶箕付)
アサヒ
10,800円(消費税8%込み)