新型コロナウイルス感染症の拡大に対し、緊急経済対策として支給される給付金、10万円。この10万円給付が、 国民にどう受け止められているのか? 無人契約機検索サイト:アトムくん編集部( https://mujin-keiyakuki.net/ )では、 WEBアンケート作成ツールのサーベロイドにて、 10万円給付の使い道に関するアンケート調査を実施しました。
調査日 :2020年4月17日(金)~2020年4月18日(土)
調査方法:インターネット調査
調査人数:599名(男性311名:女性288名)
【給付金をすべて貯蓄・ローン返済に充てる人は18.0%】
10万円の使い道、第1位は、貯蓄・ローン返済
当アンケート調査の結果、国民に一律給付される10万円の使い道として、もっとも大きな割合を占めたのは貯蓄・ローン返済で31,936円。
また、10万円すべてを貯蓄・ローンの返済に充てると回答した人は108人(18.0%)という結果になりました。
10万円給付の使い道
出費の項目 平均額
家賃の支払い 13,377円
公共料金の支払い 9,085円
自粛期間中の食費 21,144円
欲しかった高額商品の購入 12,107円
自粛期間中の娯楽費 12,351円
貯蓄・ローンの返済 31,936円
10万円すべてを1つの出費に充てる人の数
出費の項目 人数(全体に対しての割合)
家賃の支払い 18人(3.0%)
公共料金の支払い 5人(0.8%)
自粛期間中の食費 31人(5.2%)
欲しかった高額商品の購入 37人(6.2%)
自粛期間中の娯楽費 19人(3.2%)
貯蓄・ローン返済 108人(18.0%)
【給付金の半額以上を貯蓄・ローン返済に充てる人は198人(33.1%)】
当アンケートでは、給付金の半額以上を貯蓄・ローン返済に充てる人の数が198人となり、給付金をもらった3人に1人はそのほとんどを貯蓄・ローン返済に充てるという結果になりました。
また、給付金の使い道として用意した項目を、“生活維持費”と“消費”に分類すると、給付金を生活維持費として充てる割合が消費の3倍に。
10万円の使い道を生活維持費と消費に分けた場合の内訳
【生活維持費】
・家賃の支払い
・公共料金の支払い
・自粛期間中の食費
・貯蓄・ローンの返済
75,543円
【消費】
・自粛期間中の娯楽費
・欲しかった高額商品の購入
24,457円
この調査結果では、10万円の給付ではそのほとんどが生活維持のためのお金となってしまい、充分な経済効果が得られない可能性を示唆しています。
【給付の金額を少ないと感じている人は37.9%】
当アンケート調査に回答してくれた599人の内、給付金10万円を「少ない・やや少ない」と感じている方は227人(37.9%)。
10万円で「充分・やや充分」と感じている人数75人(25.0%)を大きく上回りました。
10万円給付の金額は充分だと思いますか、少ないと思いますか
充分 69人(11.5%)
やや充分 81人(13.5%)
どちらとも言えない 222人(37.1%)
やや少ない 111人(18.5%)
少ない 116人(19.4%)
やはり10万円という金額では、今の生活をなんとかするので手一杯で、消費に活用しようという意識が起こりにくいのかも知れません。
【収入激減世帯への30万円給付より一律10万円給付の方が支持数が多い】
当アンケート調査では、10万円という金額には不満を感じる人が多いものの、収入激減世帯への30万円給付よりも、一律10万円給付を支持すると回答した人が475人(79.3%)と大多数。
一律10万円給付を支持する人たちの意見としては、「平等・公平」、「わかりやすくスピーディー」という意見が多く見られました。
ただ、「本当に困っている人に対して充分なお金がいきわたるのか」を不安視する方も多くいらっしゃるようです。
【収入が激減した場合4人に1人が無担保貸付を利用・検討】
当アンケート調査の最後に、「収入が激減した場合、銀行や消費者金融の無担保貸付を利用する考えはありますか?」と質問。
その結果、154人(25.7%)の方がカードローンなどの無担保貸付を利用・検討すると回答しています。
収入が激減した場合、銀行や消費者金融の無担保貸付を利用する考えはありますか
利用する 38人(6.3%)
利用を検討する 116人(19.4%)
利用しない 445人(74.3%)
給付金を貯蓄・ローン返済に充てる割合が最も大きくなり、 追加の消費に使うよりも生活維持費として利用する人の方が多いことがわかりました。
新型コロナウイルス感染症の脅威が、少しでも早く終息に向かうことを願っています。