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「アプリ婚」という言葉をご存知だろうか?マッチングアプリで出会った男女が結婚することをそう呼ぶらしい。今どきの20~30代にとっては、マッチングアプリで婚活することは普通のことになっているそうだ。

実際にお見合い系マッチングアプリで結婚をした漫画家の新里碧さんによると、マッチングアプリの中でも「お見合い系」と「デート系」「趣味系」など、そのサービスは多様。実際に結婚に至る出会いにつながっているのは「お見合い系」なのだという。

「Facebookの情報を一部吸い取って登録するタイプのもの(Omiai、Pairsなど)、大手結婚相談サービスが運営しているもの(ゼクシィ縁結びなど)、大手IT企業が運営しているもの(Yahoo!パートナー、en婚活など)、飲食系雑誌が運営しているもの(東カレデート)、海外発祥のもの(Match.com、Tinderなど)、様々です。

それぞれに特徴があるので、自分に合ったものを選んで使用している人や、いくつも同時に使用している人も少なくありませんね」

それぞれのアプリサービスの名前に、そのタイプが現れている。海外発祥ものは、どちらかというとデート目的が多いような印象だ。どれも“出会い系”じゃないか、と思われる方もいるだろうが、実際のところはそのサービスによって大きく違うとか。

「いずれも“出会い”を目的にしている点では同じなのですが、マッチングアプリと呼ばれるものの多くが、登録時に審査があったり、監視体制が整っていたり、ユーザーが安心して使えるようにきちんと運営がなされている点が、多くの人が危険なイメージを持っている従来の“出会い系”との大きな違いです」

とはいえ、自分の子供や孫がマッチングアプリで出会った人とつきあっている、結婚すると言われたら、親世代的には心配だし、周りにどう説明したらいいのか困惑する人も多いだろう。

「いえいえ、ここ数年で、マッチングアプリのユーザーはどんどん増加傾向にあります。親御さんの紹介で会うお見合いや、プロの紹介で会う結婚相談所と同じように、若い世代の中ではごくごく一般的なものになりつつあります。

お見合いや結婚相談所では、親御さんやプロの相談員が独身の男女を引き合わせていましたが、マッチングアプリでは登録から自己紹介のプロフィール作成、相手へのメッセージなどその全ての段取りを自分でおこないます。自分で異性のプロフィールを見比べて、自分の目で自分に合った人を選べる自由はありますが、どうしても会いたいと思った相手でも、プロフィールを閲覧した時点でお断りされること(お互いがプロフィールに対して“いいね!”ボタンを押さないと連絡が出来ないという仕様)も多くあります。逆に、性格の合わない異性からのアプローチをお断りする際も自分で連絡をしなくてはなりません。

アプリというと、手軽で簡単なように聞こえますが、本気で取り組もうとすると実際はなかなか難しいものなのです。自由であるがゆえに、お見合いや結婚相談所よりも、それなりの努力や苦労が必要になってきます。マッチングアプリを使用しているということは、多少の困難は覚悟の上で、他人任せにはせずに、自らの判断で未来を切り開こうとして行動しているということなのです。

マッチングアプリを使っていることは、決して恥ずかしいことではありません。『マッチングアプリを使っている』とお子さんやお孫さんに打ち明けられた時は、是非応援してあげてくださいね」

ものすごい勢いでユーザーが増えているマッチングアプリ。そのうち、シニア世代向けのマッチングアプリも登場するかもしれない。

新里碧さん 

取材漫画家/イラストレーター/アーティスト 東京藝術大学を卒業後、外資系広告代理店のアートディレクターを経てフリーランスに。 2011年に愛知県の離島振興事業「あいちの離島80日間チャレンジ」にて、佐久島へ4ヶ月間住み、毎日漫画を執筆。翌年監修・デザイン制作をした「あさりん」は、2012年ゆるキャラグランプリみうらじゅん賞受賞。お見合いアプリでの結婚を描いたコミックエッセイ『アプリ婚 お見合いアプリで出会って1年で婚約→結婚しました』(小学館)が発売中。

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