写真はイメージです

2025年4月25日、『ウルトラセブン』(1967〈昭和42〉年放送開始)で“友里アンヌ隊員”を演じた俳優・ひし美ゆり子さん(77)が、SNSを通じて年内に結婚することを発表。相手は『仮面ライダーアマゾン』(1974〈昭和49〉年放送開始)で、主役のアマゾン役を務めた岡崎徹さん(76)だという。

年齢を重ねるほど、結婚は難しくなると言われている。しかし、仕事で親しくなった人は距離を詰めやすい傾向もあるようだ。ひし美さんと、岡崎さんは俳優経験という共通の話題も多いこともあり、人生100年時代の伴侶として互いを認めたのではないだろうか。

光平さん(63歳)も「結婚30年の妻に熟年離婚をされて一人になりました。でも半年前にパートナーができて、本当に落ち着いた。定年後は誰でもいいから、伴侶が必要。それが何よりも大切だと思う」という。

【これまでの経緯は前編で】

雇用延長では7割の給料で責任ある仕事をする

60歳の定年と同時に、熟年離婚した光平さんは、家族で住んでいたマンションを売却し、都内の1DKの中古マンションを購入。一人暮らしをしながら、雇用延長で働いていた。

「仕事は機械の設計なのですが、現役時代と変わらないのに給料は7割。 “お前の役目が終わった”と会社から言われているようで、かなり虚しいものです。とはいえ、現役時代のように集中してブレイクスルーできる体力と気力があるわけではない」

お金は困らないほどにはあり、旅行でも行こうと思うも、相手がいない。

「旅行するほど仲がいい友達もいないし、この世代は親の介護だ、子供の学費だとまだ自由にはなっていない。女性はいいですよね。妙齢の女性たちが友達同士で“女子旅”をしている。男はどうもそうはいかない。身構えてしまうんです」

旅に行くには、懐具合と、価値観や考え方が似ている人を見つけ、予定を合わせることから始まる。

「一応、不仲なりにも家族旅行はしていたので、元妻が日程調整や予約などをやってくれていたんだなと。それなのに“疲れた”を連発し、“来てやっている”という態度を取ったのは悪かったと思うようになりました」

雇用延長の仕事も忙しく、大規模工場の製造機器の設計チームに入ることになった。サポートかと思ったら、従来通りのマネージャー的立場だったという。

「現役時代でも“面倒だろうな”と思う仕事に回され、給料は7割、ボーナスはない。これはいいように使われていると感じたのです。それと同時に、“俺はもうこの会社の社員ではない。抜けてもいいのではないか”と直感し、プロジェクトが動く前に退職の相談をしました。現場は“辞めないでください!”と言いましたが、人事は“ああ、そうですか”とあっさり退職。ただ、入構証を返すときに、“ああ、これで終わりか”と思いました。自分の分身がいなくなるみたいで悲しかったです」

帰り道、途中下車すると古いビジネスホテルに「急募! フロントマン 年齢不問 委細面談」という古風な張り紙を見つけた。

「人と会う仕事もいいなと思い、勇気を出して“表の張り紙を見ました”と声をかけると、“すぐ来てください”とその場で採用が決まりました。ここは一族で経営しているホテルで、フロント担当の一人が急死してしまった。採用にかけるお金も時間もなく、猫の手も借りたい状態だったみたいです」

時給1200円の第二のキャリアが始まった。仕事は3交代制で、週4日だ。

「社長も専務も、“来てくれてありがとう”とものすごく喜んでくれた。僕は仕事の覚えが早いらしく、とにかく褒められた。お客さんからも“ありがとう”と毎日のように言われる。昔、うちの父が“人間の幸せは、人様の役に立って褒められることだ”と言っていましたが、その通りだと思いました」

【同僚の女性を好きになってしまう……次のページに続きます】

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