インターネットがさまざまなシーンに浸透した現代生活において、高速かつ安定したインターネット接続は欠かすことができません。しかし、たまにWi-Fiやキャリアのネットワークの速度が遅いと感じた経験は多くの人が持っているのではないでしょうか?

そんな時、Googleが提供するインターネットの速度テストが役に立ちます。この速度テストによって、インターネットのダウンロード速度やアップロード速度を測定することができるのです。

この記事では、Googleを使ったインターネットの速度テストの方法や速度の目安などについて解説します。

目次
Googleのインターネット速度テストとは
速度テストの実施方法
速度の目安
速度テストの結果、インターネットが遅かった場合
最後に

Googleのインターネット速度テストとは

Googleのインターネット速度テストとは、インターネットの接続速度を簡単に測定できるツールのことです。一般的に、「スピードテスト」などと呼ばれます。このツールを使用することで、以下のような情報を取得することが可能です。

ダウンロード速度

データをインターネット上のサーバーから取得する際の速度。例えば、動画や画像、HTMLファイルなどをダウンロードする際の速度のことです。 ダウンロードするファイルのサイズが大きかったり、あるページに大量の画像が含まれたりすると、表示が遅くなったりします。1秒あたりのメガビット数(Mbps)で測定。

アップロード速度

データをインターネットに送信する時の速度です。ファイルをアップロードしたり、メールを送信したりする際の速度がこれに該当。アップロード速度が遅いと、大量の画像をSNSに投稿するのに時間がかかります。1秒あたりのメガビット数(Mbps)で測定。

待ち時間

コンピュータが、ウェブサーバーからの応答を受け取るまでの時間。応答速度はオンラインゲームやビデオ通話など、リアルタイム性が重要なアプリケーションに大きな影響を与えます。ミリ秒(ms)で測定。

速度テストの実施方法

次に速度テストの実施方法について見ていきましょう。

まず、Googleのサイト(https://www.google.com/)を開きます。そして「internet speed test」「速度テスト」「スピードテスト」などとキーワードを入力。すると、検索結果に「インターネット速度テスト」というものが表示され、インターネットの速度テストを実施できます。そして、「速度テストを実行」というボタンを押してください。

すると、インターネット速度の計測が始まり、30秒程度でテスト結果が出てきます。テストの内部についてですが、テストを実施するとMeasurement Lab(https://www.measurementlab.net/tests/ndt/)というところにつながって、そこでインターネット速度が診断されるようです。

ダウンロード速度・アップロード速度などが表示されて、インターネット速度が速いかどうかについて教えてくれます。再度、テストを実施したい場合はテスト結果の下にある「再テスト」をクリックしてください。再び、速度テストが始まります。

なお、スマートフォンにおいてもテストの実施方法は同じです。Googleの検索で「インターネット速度テスト」などと検索し、テストの画面が出てくるので、そこから実施可能。

Androidでテストを実施

速度の目安

速度テストによって、自分の端末のつながっているインターネットが速いのか遅いのか、平均なのかがわかりますが、それによってどのようなことができるのかもわかれば、なおいいでしょう。そこで、インターネット速度の目安について紹介します。

インターネットの利用としては、一般的に検索したり、音楽などを視聴したり、ファイルをダウンロードしたりすることが多いので、ダウンロード速度について見ていきましょう。

Googleが、公式のヘルプサイト(https://support.google.com/googlenest/answer/6246634?hl=ja&sjid=1000971382034152350-AP)でダウンロード速度についての目安を提示しています。

Googleが提示する目安によれば、メガビット/秒が100Mbps 以上の場合、「非常に高速」であり、同時に複数の端末で4K動画のストリーミング、オンラインゲーム、ビデオ会議が可能です。

メガビット/秒が50Mbps 以上の場合、「高速」であり、「非常に高速」の時と同様、同時に複数の端末で4K動画のストリーミング、オンラインゲーム、ビデオ会議が可能です。

メガビット/秒が25Mbps 以上の場合、「快適な速度」であり、同時に複数の端末でHD 動画の安定したストリーミングが可能。

メガビット/秒が13Mbps 以上の場合、「良好な速度」とされ、同時に複数の HD 動画のストリーミングが可能です。家族の人数が多くても比較的安定しており、少人数の家族であれば妥当な速度と言えるでしょう。

メガビット/秒が7Mbps 以上であるならば「普通の速度」とされます。1本の HD 動画のストリーミングが可能で、複数の端末で同時にストリーミングすると、容量のために中断するかもしれません。

メガビット/秒が3Mbps 以上の場合、「やや低速」と見なされます。1台のデバイスで標準画質の動画を1本ストリーミングすることが可能です。

メガビット/秒が3Mbps 未満の場合、「低速」という扱いになります。ブラウザでネットサーフィンをするには問題なくても、YouTubeなどで動画の読み込みが遅くなるかもしれません。

使用目的に応じて、通信速度の目安を参考にしましょう。なお、現在地やサーバーがある場所などの要因によって速度テストの結果が異なることがあります。

速度テストの結果、インターネットが遅かった場合

速度テストを実施した結果、インターネットの速度が遅い結果だったということもあるかもしれません。もしくは「正確ではないのでは?」と思った時、テストを実施したタイミングを変えたり、機器の設定を変えたりすると、テスト結果の速度が上がる可能性もあります。そこで、いくつか手段を紹介します。

時間を変えて再度テストを実行する

時間を変えて、もう一度速度テストを実施します。夕方など、インターネット全体の使用量が増え、最も混雑しているピーク時には、「速度が遅い」という判定結果になるかもしれません。インターネットの混雑は、データの転送速度の低下につながります。

Wi-Fiルーターに端末を近づけてテストを実行

Wi-Fi経由でインターネットを利用している場合、Wi-Fiルーターから離れすぎていたり、壁やドアなどの障害物があったりすると、電波強度が弱くなり、インターネットの速度が低下するかもしれません。そこで、Wi-Fiルーターの近くで、速度テストをしてみるのも手です。

Wi-Fiルーターの再起動

Wi-Fiルーターの調子が悪い場合も考えられます。Wi-Fiルーターでインターネットを利用している場合、Wi-Fiルーターを再起動してみてもいいでしょう。再起動して、状態が安定したら再度速度テストをしてみましょう。

最後に

近年はIoTや5G、人工知能などの発展で、インターネットとの接続はますます密接になり、通信量も増加傾向にあります。そして、インターネットの速度も重要です。インターネットの速度が遅いと感じたら、インターネットの速度テストを実施して確認してみてください。

●構成・執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。

 

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