精神科医の和田秀樹さん(63歳)の新刊『シン・老人力』が話題を集めています。和田医師は停滞するニッポンを救うのは、高齢者の新たな力だと説きます。発売を記念して行なわれた「世界最高齢プログラマー」の若宮正子さん(88歳)との対談の一部を、全7回でお届けします。第1回は、高齢者の置かれた環境の課題などについて語り合います。

「世界最高齢プログラマー」の若宮正子さん(左)と精神科医の和田秀樹さん。

●対談を収録した動画は下記より視聴できます。

技術の進歩はみんなの楽しい生活のためにある

若宮正子(以下、若宮) 役所の方と会議の場などで話していてつくづく思うのですが、「何かをしてはいけない」と決めるのに、とても熱心なんです。例えば、高齢者は運転をしちゃいけないだとか。

和田秀樹(以下、和田) そうそう、その通りです。

若宮 でも、今の自動車の技術とか反応力とか、そういうのが不足しているだけじゃないかと。

和田 そうなんです。自動運転の実用化を少しでも早くするほうが、免許を取り上げるよりもよっぽど高齢者のためになると思います。

若宮 そうなんです。

和田 結局、それによって、みんなが外に出やすくなるだとか、みんなが楽しく生活できることが大事だと思っていて、技術の進歩はそのためにあると思います。

若宮 そうですよね。

高齢者こそ新しい何かをゲットすべし

和田 これは日本人の悪いところだと思うのですが、例えば、高齢者が事故を起こして、じゃあ安全な自動車を作ればいいと話す人はほとんどいない。

若宮 おっしゃる通り。

和田 私は医者をやっていて思うのですが、例えば血圧が高いであれ、血糖値が高いであれ、酒を飲むなとか、食べる物を我慢しろとか、塩分を控えろとか、いろんなことを言うのですが、結局それは10年後の動脈硬化とか、そういうのを予防するためなんですね。

若宮 なるほど。

和田 ところが、技術が進歩したら、例えばiPS細胞とかを使って、10年後に動脈硬化を元に戻すことができるかもしれない。だから、今、我慢させるよりも、そうなっちゃった時にもうちょっとそれを受け入れる医療を発展させればいいのに、若宮さんがおっしゃるように、高齢者に対して、何々をするな、するな、するなって言うんです。

若宮 そうじゃなくても、高齢者は喪失体験が多いんです。例えば、髪の毛が減るとか、歯が抜けるとか、お友達がなくなってしまうとか、マイナスの感情ばかり……。

和田 そうですよね。

若宮 だから、私はなぜITとか、高齢者にそういうのをお勧めするかというと、ITを使うと今までできなかったことができるようになるからなんです。喪失ではなく、何かをゲットすることができる。

和田 おっしゃる通りです。世界が広がっていきます……。

●対談を収録した動画は下記より視聴できます。
https://youtu.be/_omA5Ml0um4

●和田秀樹医師の新刊『シン老人力』の情報はこちらから。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09389117

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和田秀樹(わだ・ひでき)
精神科医。1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在は川崎幸病院精神科顧問、ルネクリニック東京院院長などを務める。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。著書に『80歳の壁』『70歳が老化の分かれ道』など多数。

 


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