同じ日本国内でも、地域によって異なる文化や風習がみられます。例えば食文化を例に挙げると、関東と関西で好まれる味に違いがあります。一方で、全国で共通している風習としてはお中元が挙げられますが、内容や予算には、地域の特色は現れるものなのでしょうか?

そこで今回、おせんべい・おかきのメーカー株式会社新潟味のれん本舗(https://www.ajinoren.co.jp)が、20代~60代男女を対象に、「お中元の傾向」について地域別に調査を実施しましたので、ご紹介します。地域毎にお中元の実情が明らかになれば、どんな物を贈るか決めやすくなるかもしれません。

お中元を贈る割合

はじめに、お中元を贈る習慣に関して伺いました。「今年はお中元を贈りますか?」と質問したところ、北海道から九州までの各地域での結果は、以下のようになりました。

今年はお中元を贈りますか?

各地域で「贈らないと思う」という回答が最も多かった一方で、「贈ると思う」という回答も一定数を占めています。時代の変化によって、お中元を贈る風習がなくなりつつある傾向が顕著になりましたが、馴染み深い文化として継続している方がいらっしゃることもわかりました。

世間ではお中元に対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。具体的に聞いてみました。

・仕事などでお世話になっている人に贈るもの(女性/30代/中国地方)
・お世話になった方へのお礼の品、夏の風物詩的なイメージ(男性/40代/近畿地方)
・儀礼的であり、日頃の感謝の気持ちを伝えるもの(女性/50代/四国地方)
・なかなか会えない遠方の方々へのご挨拶(男性/60代/九州地方)

お中元は、仕事でお世話になった方へのお礼や、遠くに住む方への挨拶として贈る方が多い一方で、逆に贈られることで季節を感じることにもなり、品物だけに留まらない付加価値があるのかもしれません。

続いて、「お中元はどのような相手に贈りますか(贈りたいですか)?(複数回答可)」と質問したところ、「お世話になった人(恩師、仲人など)」(33.2%)と回答した方が最も多く、次いで「両親」(29.9%)、「親戚」(22.5%)と続きました。

お中元は、離れて暮らす家族や知人とのコミュニケーションツールとしての役割も果たしているといえるでしょう。

適正な価格帯とは

次に、「お中元を贈るうえで重視しているのはどのような部分ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「相手の好み」(46.2%)と回答した方が最も多く、次いで「金額(ブランドなどを含む)」(36.4%)、「贈る時期(配送タイミング)」(30.7%)と続きました。

お中元を贈るにあたって、相手の好みを重視する方が多いようです。また、贈る物の金額や配送される時期を重視している方もいることから、相手に失礼のないように気を配っている様子が窺えます。

続いて、「お中元はどのくらいの価格帯が適正だと思いますか?」と質問したところ、北海道から九州までの各地域での上位回答は、以下の結果となりました。

お中元はどのくらいの価格帯が適正だと思いますか?

内訳に差はありますが、各地域で「3,000円〜5,000円未満」がお中元の適正価格だと認識されているようです。どのようなお中元を贈るか迷った時には、金額の相場をひとつの目安にしてもいいかもしれません。

お中元として好まれる品とは

次に、「お中元を贈るとしたら、どのような物を贈りたいですか?」と質問したところ、「食べ物」(62.8%)と回答した方が最も多く、次いで「飲み物」(25.0%)、「食べ物や飲み物以外の物(花や石鹸などを含む)」(12.2%)と続きました。

6割以上の方が、お中元に「食べ物」を贈りたいと考えているようです。また、「飲み物」という回答も支持されていることから、飲食物がお中元として好まれやすいといえます。

続いて、「お中元として贈られて嬉しい食べ物(飲み物)はどのような物ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「スイーツ(果物類やお菓子など)」(42.4%)と回答した方が最も多く、次いで「夏向けのもの(素麺など)」(32.5%)、「保存が利くもの」(30.3%)と続きました。

お中元として、果物類やお菓子といったスイーツを贈られると嬉しい方が多いようです。また、季節に応じたものや保存の効くものも好まれています。夏らしく、長期保存のできるスイーツが、お中元の品としてベストといえるかもしれません。

最後に、どのような特産品を贈っているのか具体的に聞いてみました。

・カツオのたたき(20代/男性/四国地方)
・牛たん、笹かまなど(40代/女性/東北地方)
・明太子、博多ラーメン(40代/男性/九州地方)
・メロンや海産物(60代/男性/北海道地方)

お中元を贈ることで、相手に感謝を伝えつつ、地元の味を楽しんでもらえる特産品を贈る方が多いようです。

***

お世話になった人や身内に対して感謝を伝えたり、近況伺いをしたりすることが、お中元を贈る目的といえるでしょう。また、お中元として、夏向けで保存の効く飲食物が好まれる傾向にあるようです。さらに地域の特産品をお中元に贈る方も一定数見られることから、相手の好きな名物を選ぶと喜ばれやすいかもしれません。

調査概要:地域別|お中元の傾向調査
【調査期間】2022年6月9日(木)~2022年6月10日(金)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,051人(北海道129人、東北128人、関東136人、中部133人、近畿135人、中国133人、四国127人、九州130人)
【調査対象】20代~60代の男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

 

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